なるようにしかならない
先日、ある人と「モノゴトというのは自分以外の要因で決まることの方が多い」という話になりました。これは確かにそうで、世の中のことのほとんどは「自分だけ」で全てをコントロールできないと思います。
意思は別ですよ。自分の意思だけは自分で全てを決める事が出来ます。判断もそう、選択もそう…自分で決められることも多いのですが、実際に自分の思惑通りの方向へ進めるかどうかといえば、それはたいていの場合「自分以外の要因」によって左右されてしまいます。
わかりやすい例で言えば…「今日カレーを食べよう」と決めることは自分の意思です。これは自分だけで決める事が出来ます。でも、近くにカレー屋がないとか、今ちょうど持ち合わせがないとか、食べている時間が無いとか…そういう自分以外の要因によって、結果食べられないこともあります。つまり、自分の決めた方向に必ずしも辿り着けないってことです。
この例は簡単な例なので、何が何でも頑張れば最終的には初志を貫徹できるかもしれません。でも、世の中のほとんどのことはもっと複雑で様々な要素が絡み合っていますから、いくら自分が強い意志を持っていても思っている方向へ行けないといことも多々あります。
つまり、いくら理想の方向を思い描いたとしても、「思い通りにならない」なんてことは普通にありえるわけで、目的地点から大きくずれてしまうこともよくあるんです。そうなった時は、再度その地点を目指すしかないのですが、モノゴトには自分の力だけでは「如何ともしがたい」ことも存在します。
まぁこの外的要因によって自分が思っているよりも「良い方向」へ進むこともあるんですが、自分で制御できない範囲の話であれば、それはもう「なるようにしかならない」と考えるしかありません。(この考え方が出来るようになると余計なストレスを抱えなくて済むようになります。)
自分の向かう方向を決めたり、目標を定めることは非常に重要なことです。でも、それはすごく蛇行したり寄り道をしながら進む可能性があることも考慮しておかなくてはいけませんし、最終的に辿り着く地点が大きく変わるかもしれません。ただそれが自分以外の要因の作用であるならば、いつまでもそれに捉われるよりただ受け入れて次を考えた方がいいと思います。