押し付けない

人は人との関わりの中で生きていますが、自分という「個」と相手という「個」は絶対に違うものです。お互いに「わかりあえている」と思っていても、本当の意味でわかりあうことなんてできないはずです。何故ならば、心の奥底の部分なんて絶対にわからないからです。

そもそも、自分のことでさえ完全に理解できないのに、相手のことを完全に理解できるはずもありません。かといって、「理解しよう」という努力は必要です。難しい問題ですね。

でも、人との関わりの中で生きていくときに大切なのは、これなんですよね。お互いがお互いを「分かりあおう」とする努力、そして決して自分の「我」を押し付けないってことが関係を良好に保つコツのような気がしています。

人には必ず個性があります。そして個性は「違い」です。つまり、お互いの違いを個性として認めるってことが、相手を理解するためのファーストステップなんですね。

相手のことを考えずに自分のことだけを考えていれば楽ですけど、でもこの世で生きていく限り「相手の事を理解しようという試み」は必要不可欠であると感じています。