就職は就社じゃない
6/1に就職戦線が解禁されて、新卒の方々は大変な日々に突入しましたね。…まぁ、解禁といっても形骸化してそうなので、大変なのはもっと前からなんでしょうけど。学生たちを見ていると、新卒での就職=最初の就職が生死を分けるくらいの勢いを感じますが、個人的にはそれほど気負わなくてもいいんじゃないかと思います。
終身雇用制度が崩壊しつつある今、(職種にもよりますけど)1つの企業で最後まで勤め上げることも稀になってきました。企業間を渡り歩いてどんどんスキルアップしたり、まったくの異業種にヘッドハンティングされたりということも少なくありません。そういう意味では、いい会社に入ることが大事なんじゃなくて、どんな会社でも「入ってから何を成すか」ってのが重要なんだと思います。
まぁもちろん、1つの会社の中で上を目指したっていいですし、会社に尽くしたっていいと思います。ただ、今は会社が個人を守ってくれなくなったというか、1つの会社に無理にしがみつかなくてもいいんじゃないかと感じます。
そもそもが、社会経験の乏しい学生が一発で自分の天職とも言える職種と出会えるとも思えません。社会で経験を積んでいくうちに色々知ることもあるし、自分の適性に気づくこともあるでしょう。そういう意味では、僕はどんどんいろんな世界を経験して、自分の天職を探す旅に出た方がいいんじゃないかと思っています。
だから若いうちは転職を繰り返したっていいと思います。もちろん「逃げ」の意味での転職はダメですよ。でも、その会社である程度自分が納得いくまでスキルを得たら、次のステージを見に行くのもアリだと思うんですよね。
こういう考え方は経営者としては言ってはいけないことなんでしょうけど、でもそういうチャレンンジをさせてあげられるような社会の方が健全というか、長い目で見たときに国も栄えるんじゃないかと思います。
いい会社に入ることを目標にするのもいいですけど、就職活動ってのは「本当に自分のやりたいこと」を模索する期間であって欲しいと思います。