我慢のない世界

今の子って忍耐が足らないと感じます。そこから派生してか、コミュニケーションに難を抱える子も多いように感じます。社会生活もそうですが、結局人付き合いって「耐えなければいけない」ことも多いですからね。

で、これは何でだろうって考えたら、それはやはり「ネット」が台頭してきてからだと思うんですね。なぜなら、ネットは自分だけで完結してしまう、自分だけの世界だからです。

特にSNSが流行りだしてからこの傾向が顕著というか…SNSって結局コミュニティーなんですよ。自分にとって居心地がよければそこにずっといるし、居心地が悪ければ他へ行きます。無理してそこにいる必要はないんですね。

つながっている「人」も同じ…好きな人とだけつながっていればよくて、嫌な人とはすぐにつながりを絶ってしまいます。この「価値観の同じ人とだけ繋がる」ってのは、SNSの特性として良い点でもあり悪い点でもあると思うんですが、結局意見の合わない人は排除されてしまうんです。

つまり、違う意見とか価値観の違う人は排除されちゃうんです。「受け入れて理解しよう」とはならないんですね。これは結構問題というか、厳しい言い方をすれば自分に優しい人だけとつながる「生ぬるい世界」なわけです。結果、自分が多数派だと勘違いして価値観の違う人を攻撃しちゃったりもするんですね。

リアルの世界は、もっとすごく多様性に富んでいます。本当に色々な人がいて、その中で上手に生きていかないといけません。そのためには「耐える」「忍ぶ」って能力も必要になってきますけど、ネット中心の世界で育って耐性のない人たちは、すぐに「逃げちゃう」んですね。

逃げることが全面的に悪いこととは言いませんけど、もうちょっと「耐える」ことを学んだ方がいいと感じる側面が多いのも事実…すぐに逃げるんじゃなくて、一旦は受け止めて一度は耐えるということをしてはどうかなと思います。そしてそれは、人と人の付き合いの中でしか学べないような気がしています。

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