読む力
卒業式のちょっと前に、息子が「年間多読賞」の賞状をもらってきました。学校の図書館の話ですが、1年間でとにかくたくさん本を読んだ人に贈られる賞のようです。
確かにうちの息子はとにかく本が好きで、お小遣いの大半も小説の購入に費やしています。本を読むのが好きというか、本の世界に入り込んで没頭するのが好きなんでしょうね…。まぁ僕も子供の頃から本の虫でしたので、遺伝といえば遺伝なのかもしれませんが…。
でも、本を読む事はとてもいい事だと思うんです。国語力というのは全ての勉強の基礎になりますし、読書からは色々な能力が派生します。語学力や読解力だけじゃなく、想像力も空想力も伸びるのが読書なんですね。
そんな中、発達心理学者のスーザン・エンゲルさんが述べている「子どもが学校で本当にマスターすべき7つのこと」というのを見つけました。この中でエンゲルさんは、以下の7つを学ぶ事が大切だと述べています。
1.読む力
2.質問能力
3.柔軟な考え方と説明する力
4.会話能力
5.他人と協力すること
6.没頭すること
7.健やかであること
1つ目に「読む力」が来ていますが、確かに本を読むのと読まないのでは思考力にすごく差が出ると思うんですよね。今の子達はあまり本を読まなくなったから、先の事を「想像する力」が弱まっているようにも感じます。TVやゲームは受動的に情報を受け取るだけですし、想像ができないから突発的な行動もしてしまうような…。
学校と言う場所は大事な場所ですし、学ぶ事も色々あると思いますが、それは決して「勉強」だけじゃないと思うんです。そういう意味では、人間的に必要なものをもっと学んで、総合的な「生きる力」みたいなものを学ぶ事が一番大切なような気もしています。