なんでホームページ?

以前の記事を読んだある方から、「なぜプログラマーからホームページ屋さんになったんですか?」と聞かれました。それこそ僕がプログラマーをしていた当時はホームページなんて持っているのが珍しい時代で、ソフト開発会社もデザイン会社も事務機器屋や印刷会社なんかも、こぞってホームページ業務に参入しはじめていた時代でした。これからはコレだぞって。

でも、ノウハウも何も無い状態での参入ですから、見栄えはいいものができたかもしれませんけど、ホームページで反応を取るなんてほとんどの会社ができていませんでした。その時僕がいた会社もそのひとつで、どうしてもお客様の方を向いていないというか、単なる金儲けの手段のひとつでしかないように感じてたんですよね…。

僕自身は開発部門にいたんでホームページの作成とは会社業務では絡んではいなかったんですが、こっそりプライベートで知り合いのホームページを作って運営をしてたりもしたんですね。そうするとそのうち、それで反応をとって行くことに面白みを感じてきたんです。独自のSEO技術とかも使ってとにかく反応を取るために試行錯誤しましたが、その時の試行錯誤は今の土台にもなっています。(いい経験でした。)

まぁ何より、喜んでいる顔を直接見られて、感謝の言葉を直接言われることに喜びを感じちゃったんですね。で、会社を辞めることを考え始めた段階で、「ホームページはうまく使えばお客さんの武器になる…これはやりがいがありそうだ」となったわけです。まだまだ「作る」ことが主眼の会社が多くて、いかに「使って」売り上げを上げていくかなんて会社はほとんどありませんでしたから。SEOなんかも手がけていない会社が多かったですし、ニッチになれるかなと…。(今は当たり前になっちゃいましたけどね。)

そんなこんなで、「お客様の売り上げを上げることに主眼を置いた」ホームページ作成を軸として起業をしたわけです。そんな会社はほとんど無かったですし、最初の2、3社でトントーンと反応が出たこともあってか口コミも広がり、最初の5年くらいはとにかく365日まったく休みの無い日が続きました。さすがに今はあの頃に戻りたいとは思いませんが…若かったからできたような気もします。(確か2回ほど過労で倒れました…。)

ありがたいことにお客様も着実に増え、結果が出たお客様がお客様を紹介してくれるなんて好循環にも恵まれまして、なんとか今までやってこれたという感じです。(おかげさまで、弊社は創業以来一度も営業活動というものをしたことがありません。) とにかく必死に走り続けてきたらいつの間にか10年以上経っていた…というのが率直な気持ちですが、一番大事なのは「創業当時の気持ち」を忘れないことだと思います。

これからも当時の気持ちを大事にして、決して驕らず、お客様の方をきちんと向いて歩み続けて行きたいと思います。

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