忘却との戦い
人は「すぐ忘れてしまう」生き物です。いや「興味がないことは覚える気が無い」と言った方がいいかもしれません。僕らもお客様との間で何度も経験がありますが、「これ大事なことだから覚えておいてくださいね」って言ったって、本当に自分にとって大事なことだと思ってもらえなければ覚えてもらえません。
「大切なことなので、これは絶対に忘れないで欲しい」なんてのはこちらの一方的な思いでしかなく、当人に覚えておく気がなければ、そりゃどっか記憶の彼方に行っちゃいますよ。それが大事かどうかの感じ方なんて人それぞれですからね…。
ですから、本当に大事なことは何度でも繰り返し伝える必要がありますし、それこそ、大切な約束事や契約がらみのことなんかはきちんと紙面とかで残すことも大事です。言った言わないの掛け合いになっても困っちゃいますからね。
まぁ伝えたい事項がきちんと「伝わっている」かどうかなんてのは、実際のところ伝える側にはわかりません。相手がただ「聞いている」だけなのか、内容がきちんと「伝わっている」かどうかの判断なんてできないからです。テストなんかするわけにはいきませんしね。^_^;
ですから、(以前からこのブログでも何回か書いていますが)本当に大事なことっていうのは何度伝えたっていいんです。というか、一回言っただけできちんと真意まで伝わるってのは稀で、それこそ繰り返し伝えることが当たり前と考えなければいけません。
人の脳は自動的に取捨択一を行います。そのとき脳が「大事だ」と思わなければ、その情報は自動的に「捨」の方へ行ってしまいます。これは脳の機能として仕方の無い部分ですので、いかに大事に思ってもらえるかっていう工夫と、あとは何度捨てられようと何度も何度も伝え続けるってこともしていかないといけないかなと思います。