雇用制度の崩壊
先日トヨタの豊田章男社長が「終身雇用の継続は難しい」との認識を示しました。そのちょっと前には経団連の中西宏明会長も同じことを定例会見で示しています。
まぁ、当然かもしれません。時代の変化についていくためには、今の日本の「終身雇用」という制度を大幅に見直す時期に来ているんだと思います。ただ、売上高が30兆円もあるトヨタがこういうことを言うのには少し違和感も残るというか、これだけ巨大な会社でも雇用は守れないのかと…日本、大丈夫かと。
真意は別にあるのかもしれませんけどね。いったん大企業に入社したら「安泰」とばかりに、自分自身を向上させない(会社にしがみついているだけの)ような人も見受けられますから、そういう人への警告の側面もあるような気もします。
ただ、銀行だってつぶれる時代ですから、終身雇用どころか会社がいつなくなってもおかしくない時代です。つまり、「自分自身のスキル」を高めていかないと、これからの時代を生き抜いていけないということになります。そういう意味では、サラリーマン気質より起業家気質が必要な世の中になってきたのかもしれません。
いずれにしても、「価値観」ってのは時代と共に変わっていきます。今までの価値観ばかりを大切にしていると、時代(社会)に置いてけぼりにされてしまうかもしれませんね。