過程に過ぎない
先日ある経営者の方と話をしていた時に、「企業の10年存続率」についての話になりました。またこのコロナ禍で少し状況が変わっているかもしれませんが、現在の企業の10年存続率は約70%程度とのことです。意外と多いと思いますか?
これには数字のマジックがあって、この調査には「老舗企業や大企業」などが多く含まれています。つまり、すでに経営が盤石な企業も含めた、全企業をベースにした数値なんですね。
じゃあ、これから創業する会社…いわゆるベンチャー企業などではどうかと言いますと、創業10年後の存続率は約6%なんだそうです。それだけ、新規に会社を始めるのは難しい環境と言えます。ちょっと前は10%くらいあったような気もしますが、なんか年々厳しくなっていく印象ですね。
でもね、これから起業する人はこの数値を念頭に置いて頑張って欲しいと思います。つまり、自分がこれから始める会社がうまくいく可能性は10%もないんですね。言い換えれば90%以上は何かしらうまくいかないわけなんです。
弊社も今まで順風満帆に来たわけではありません。数々の山も谷も壁も穴も乗り越えてきています。なんとか15年続けてこれたのは、単に「あきらめなかった」だけなんです。
今までに述べたことがありますが、「失敗」ってのは単に「成功していないだけ」の状態です。つまり、やり続けさえすれば、失敗は成功への過程に過ぎません。もちろん、撤退が必要な時ってのもありますが、すぐにあきらめるような思考にはせず「まだ過程である」と思いこむことも大事のような気がします。