自己効力感
若い頃は特にそうだったと思うんですが、「理由もない自信」なんかが常にありましたね。何の根拠もないのに「自分はできる」「できないことはない」みたいな万能感というか、夢見がちな心というか…。
これは世間を知らないということもあると思いますし、自分に対する過信なんかもあると思うんですけど、残されている時間が長いというのもあると思います。いわば、未来しか見えてないんですね。
こういう根拠のない自信というか「自分ならできるはず」と思い込むことを、自己効力感と言うんだそうです。でね、実際とのギャップや挫折に苦しみながら人間って成長していくんですが、この自己効力感って別に悪いことではないんですよ。
自己効力感が高いと「失敗せずに結果を出せる」「期待どおりの方向へ行ける」「正しい道を選択できる」と考えることができますので、要は色んな物事に積極的に取り組むようになるんです。
その結果、思ったような成果が出せるかどうかは取り組み方によるんですが、失敗も大事な経験です。先ほども述べた通り成長の糧になるわけですから、悪いことなんてひとつもないわけです。
自己効力感がやたらめったら高いような人もいますけど、それは「自分」という幅を広げるためにはすごくいいことだと思いますね。