SDカードの選び方を知っていますか?
SDカードには「SDカード」と「microSDカード」があります。まぁこれはサイズの違いだけなんで簡単な話なんですが、この他に「SD」「SDHC」「SDXC」というファイルフォーマットの違いがあります。これは簡単に言うと、最大容量の違いです。「SD」が2GBまで「SDHC」が32GBまで「SDXC」が2TBまでと、単純に SD < SDHC < SDXCと思っておけばいいです。 ただこれ…下位互換性はありますけど、上位互換性はありません、。つまり、SDHC対応機器でSDは使えますけど、SD対応機器でSDHCやSDXCは使えないってことになります。 さらに、書き込みスピードでも違いがあります。「SDスピードクラス」「UHSスピードクラス」「ビデオスピードクラス」などの規格があり、これは数字が大きい方が速いと思っておけばいいです。よく「CLASS4」とか「UHS-I」とか書いてあるやつですね。(まぁ、機器側の転送速度に合わせておけばよっぽど大丈夫ですから、これはそれほど気にしなくてもいいかもしれません。)
そして、意外と皆さん知らないのが…記録方式の違いです。SDカードのみならずUSBフラッシュメモリとかもそうなんですが、そういったメモリ製品にはだいたい「NAND型フラッシュメモリ」と呼ばれる半導体メモリが使われています。これには「TLC」「MLC」「SLC」という3つの記録方式が存在します。
これは簡単に言うと耐久性の話です。つまり…繰り返してどれだけ書き込めるかってことです。これは TLC < MLC < SLC という感じで「SLC」が一番高耐久なんですが、「SLC」は産業用などで使われていてあまり一般には出回っていません。一般的に出回っているSDカードのほとんどが「TLC」です。 ただ…長時間使ったり、記録を失いたくない場合には「MLC」のSDカードを使った方がいいですね。「MLC」は「TLC」よりも書き換えに強く、また書き換え後の保存性にも優れていますから、例えば「ドライブレコーダー」とか「防犯カメラ」とかには「MLC」の方がいいです。 こんな感じで「使う用途」によって、SDカードの容量や種類なんかを選んで使い分けていけばいいと思います。(※ HDDやDVDなんかもそうですが基本的には磁気ディスクですから、いつかは必ず劣化すると思っておく必要があります。永久に保存できるような媒体は現在のところ「石に刻む」くらいでしょうか…?^_^;)