損から得へ
楽天とかYahooショッピングとか、有名どころのショッピングモールでは囲い込みのために「ポイント制度」を用意しているところがほとんどです。で、ポイントには期限があって、期限内にポイントを使うように促してくるんですよね…。
お客様の方も「失効するくらいならどこかで使おう」という気持ちになりますから、結局上手に購入機会を増やすことに成功しているんです。でも、そのポイント制度をお店側が有効に活用できているかどうかは別問題…特にポイント消費したい人をターゲットにした施策に弱いような気がします。
よくあるのは、少ないポイントを消費したいお客様を取り込もうとして、すごく安い商品を用意したりするものですね。でもそれには条件があることがほとんどで、同じ商品を複数個数を購入しなければダメだったり、送料が無料になるために総額制限があったり、何かしら障壁があることが多いです…当然ですね、お店側も「損」はしたくないわけですから。
でも、ポイントをなんとか消費したいお客様は送料なんか払いたくないですし、ポイントの範囲内でなんとかしたいと思います。だからこそ「損して得取れ」じゃないですけど、あえて「入り口」となるオファーを用意するのもアリだと思うんです。まずはお試しをしてもらって、その後に繋げる…という手法ですね。まぁこれはリピート性のある商材じゃないといけませんし、リピートに繋げるための施策は別に必要とはなりますが、「まずは利用してもらう」って実は結構大事なんですよね。
何もこれはポイント制度だけの話ではありません。通常のホームページでもそうです。例えば食材でしたらお試しセットってのは非常に有効なオファーですし、直接購入に結び付かないイベントなんかもその会社のへの親密感を増させるためには一役買っているわけなんですね。
必要以上に費用がかかるもの全てが「損」ではありません。それを有効活用できないのが「損」なのであって、上手に利用できれば最終的には「得」になります。「損得」だけでモノゴトを考えるのもどうかとは思いますが、最初は「損」でも最後が「得(徳)」ならいいのではないでしょうか?