人は時として…
今年のノーベル賞受賞者であるリチャードセイラー氏は、経済行動における心理学の権威です。心理学に基づく仮定を経済学の意思決定の分析に組み込んだことで知られていますが、要は「人間の意思決定に関わる心理的な要因」に着目したんですね。
今までは「人は自己利益のために合理的に意思決定する」という合理的な経済行動で考えられていました。しかし、そこに「心理的特性を重視」した人間の経済行動を組み込んできたんですね。
確かに、人は時として非合理的な決断をします。それがいわゆる「心理的特性」の部分になるんでしょうけど、わかりやすく言えば「感情で物事を決める」場合があるってことです。
例えば、お店や会社側と消費者の間になんらかの特別な「つながり」がある場合、それは時として「価格」という判断基準を上回る場合がありますよね?まぁあまりに価格差がある場合は別ですが、大抵において「つながり」のある人から買ってあげたいという心理が働くはずです。
これは単なる一例ですが、これだけを見ても「つながり」を重視するSNSではどう行動していけばいいのかわかりますね?つまり、今後の行動経済学を考える上では「心理的な特性」をきちんと考えなくてはいけないってことです。