情で勝つ
本日は3社のお客様とお打ち合わせだったのですが、途中で提携印刷会社さんに立ち寄って打ち合わせもしてきました。印刷業務もネットに移行する中、こちらの会社は地元で頑張られているんですが、その秘密を垣間見れるような会話がありました。
「なかなか情とかが優先しちゃってビジネスライクに徹することが出来ない…だから儲からないんだけど、でもそれでもいいと思ってる」…経営という視点から見たらダメ出しをくらうかもしれませんが、僕はこここそが大事なんじゃないかなと思っています。
街の電気屋さんなんかもそうなんですが、いまやネットで安く電化製品も買える中で差別化できるのは「サポート」であったり、要はマンパワーの部分なんです。小さな会社こそ「絆」とか「つながり」とか「情」ってのを大事にしていかないといけないと思うんですよね。価格面では絶対に大手に太刀打ちできませんから、勝てる武器は「価値」しかないと思っています。
これは「どこでも買える」ものこそ真価を発揮します。例えば、僕なんかは合鍵を作るのに犬山のあるお店までいつも行くのですが、別に価格が安いわけではありません。以前にラテン車のキーベースを手に入れてそれを削ってくれるお店を探してたんですが、なかなか持込では作業してくれるお店は無かったんですね。
とあるとき、弊社のお客様のツテでそのお店を紹介していただいたんですが、その時に快く対応してくれて非常に嬉しかったのを覚えています。それ以来、合鍵はいつもそこで作っています。価格は高めですけど、それよりもなんか「情」が沸いちゃってるんですよね。
つまりお客様っていうのは、一度気に入ってもらえれば価格度外視で使い続けてくれる可能性があるんです。そこで一番重要になるのがお客様との「絆作り」ですが、今はSNSっていういいツールがありますからそれも手軽に出来ます。ただ、大切なのはお客様を一度感動させるということ…そうすればお客様は一気にファン客にまで登りつめていきます。
小さな会社だからこそ出来ることを精一杯にしていくことが、このネット社会という荒波の中で生き残っていくコツだと思います。