真面目といい加減
社会人になって経験の浅い人ほど、とにかく「真面目」に仕事をこなそうとします。それは別に悪い事じゃありませんし、とても大事なことだと思います。でも「真面目」な人ほど陥りやすい罠があるんですね。それが「融通を利かす」という事…。
規則や線引きはもちろん大事です。ただ、そこに固執してもよくないんですね。そこに固執する事によって逃がしてしまうお客様があるのであれば、多少ルールを曲げてでも臨機応変に対応してあげた方がいいと思います。
事務作業とか流れ作業の場合は、そこまで考える必要はありません。ただ真面目に作業をこなす事を考えていればいいでしょう。でもお客様がある商売の場合は、「いかに融通を利かす」かという視点も大事なんですね。
もちろん、どこかで線引きは必要ですけど、それが単なる杓子定規になってしまってはいけません。よほど無茶な要求でない限り、「あなたのためにルールをまげて特別に対応してあげたんですよ」と雰囲気を醸し出しつつ対応してあげるのがベターです。(それは、後々そのお客様への心理的な「貸し」になります。)
「真面目」の対極に捉えられがちな「いい加減」というのは、実は悪い意味じゃないんです。丁度「いい」加減なんですね。お客様に心地良く感じてもらうためには、この「いい」加減を提供する必要がありますので、上手に融通を利かすといいと思います。