アップセルもある
先日「クロスセル」について書きましたが、クロスセルと似た手法に「アップセル」というものがあります。
アップセルというのは、現在検討中の商品やサービスより、より高額な商品・サービスの購入を促す手法です。言うなれば、1回あたりの購買単価を上げるということですね。商品やサービスプランにバリエーションを持たせ、よりグレードの高いものを選んでもらうようにします。
例えば、どんな製品やプランにも、最上位グレードというものが存在します。そして、段階を経て何種類もグレードがあるのを見たことがある方も多いと思います。あれは何も、お客様のニーズに合った選択肢を増やしているだけでなく、アップセル用のグレードを用意しているという側面もあるのです。
アップセルもクロスセルも、どちらも「顧客単価を向上させる」という目的は同じです。やり方が異なるだけです。商品やサービスそのものの単価を上げるか、関連製品や関連サービスを同時に購入してもらうかという違いです。
自社の扱っているサービスや商品によって、どちらの手法が向いているかというのも見えてくると思うので、その辺りも考慮しながら販売戦略を立てていくといいと思います。