メモリのちょっと小難しい話
パソコンのメモリには種類がありますので、メモリを増設する場合には注意が必要です。まず「規格」がお使いのパソコンにあったものじゃなければいけません。今はDIMMという規格がほとんどですが、ノートパソコンなどには小型のSO-DIMMという規格が使われていることもあります。(一昔前はSIMMという規格でしたが、今はよほど古いパソコンじゃないと無いと思います。)
それと「種類(これがややこしい)」があります。今はDDRという種類がほとんどですが、DDRの中でも「DDR SDRAM」「DDR2 SDRAM」「DDR3 SDRAM」「DDR4 SDRAM」と四世代ほどあります。この世代によってピンの数や切りかけの部分が異なるので、お使いのパソコンのメモリスロットがどの種類かきちんと調べておかなくてはいけません。
あと「クロック(速度)」があります。これはそれほど意識しなくてもいいとは思いますけど、「数値が大きい方が速い」くらい覚えておけばいいと思います。ただし、クロックが混在する場合…例えば、DDR4-3000(PC4-24000)とDDR4-2800(PC4-22400)を同時に挿す場合、DDR4-3000はDDR4-2800に合わせるように動きます。つまり数値の大きい方のメモリは最大性能を発揮できないことになりますので注意が必要です。
メモリの場合、全ての条件を整えても原因不明の動作不調が出る場合があります。これは「マザーボードとの相性の兼ね合い」で片づけられてしまうことも多いのですが、実際にそれもあるので難しい問題です。(まぁ最近は少ないですけどね。)
いずれにしても、間違ったメモリを買ってきてしまうと「使えない」ってことになるので、お使いのパソコンがどんなメモリを使っているかきちんと調べてから購入されることをお勧めします。