移行させない仕組み

先日、ある方から相談を受けました。「自社の何も更新をしていないホームページがあるんですが、毎月5000円程度を払っているんです」というご相談でしたが、よくよく話を聞くと「自分で更新ができるタイプのホームページ」というお話でしたので、おそらくはサーバー利用料+そのシステムの利用料という扱いでの費用なんだと思います。

実はこういった「自分で更新ができるタイプのホームページ(=CMSシステムを利用したホームページ)」っていうのは結構普及しているんですが、自分で更新できる箇所に限界があったりSEOに弱かったり一長一短があります。

で、だいたいこういうシステムを提供している会社っていうのは、システムごと納品しているかというとそうではなくて、あくまで「システムをレンタル」するという形を取るケースが多いんです。なんでそんな形を取るかと言いますと…お客様を流出させないためなんです。

お客様が「もうこの会社はいやだから、違う会社に移行したい」と思っても、「現在のホームページデータはレンタルしているシステムでしか使えませんから、現在のホームページは持っていけませんよ」となるわけです。…おかしな話です。普通で考えれば、ホームページを納品した時点でそのデータの所有権はお客様にあるはずです。この場合もデータはもらえるかもしれませんが、結局そのシステムでしか使えないデータだったら意味がありません。

この他にも、サーバー契約をしているにも関わらずFTP情報を公開してくれない会社など、親切といえないホームページ作成会社では、あの手この手でお客様を移行させないようにします。せっかく費用をかけてホームページを作成しても、その会社から移行としようとしたら又最初から作りなおさなければいけない、契約が終わったら何も残らない…そのような事態に陥らないためには、「終了時にホームページのデータはどうなるのか」「所有権は誰にあるのか」「ホームページのデータはもらえるのか」などをきちんと契約時に確認しておくことをお勧めします。

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