やさしくないと諦められちゃいますよ

本日は4社のお客様とお打ち合わせでしたが、そのうちの1社で「フォームが送信できない」という話が出ました。なんでもあるセミナーに申し込もうとフォームを入力しても送信できないということでした。見させてもらいましたところ、よくある「キャプチャ認証」が用いられていました。ただ…これはわかりにくい!

キャプチャ認証ってのは、いわゆるスパムボット対策の認証システムです。「私はロボットじゃありません」ってのにチェックを入れたり、必要なパネルを動かしたり、表示されたロボットには認識できない文字を入力したり…方法はいろいろありますが、要はフォームを送信する前に「人が入力してますよ」ってのをシステムに伝えるアレです。これをきちんとやらないと、ロボットと認識されて、入力情報を送信することができません。

このシステム自体はいいんですよ。今回の問題点は、「フォームを入力する人にやさしくない設計になっている」ってことです。まず認証システムの説明が何もないので、初心者はそもそも何をすればいいかもわかりません。

そして、エラーメッセージも出ないので、何で送れないのかもわかりません。(今回のお客様もそれでご相談されました。)しかも、何故かこのキャプチャ認証が2段階でついているんです。最初の送信時と、確認画面のOKボタンを押す場合の2段階…最初の1個だけで十分でしょ?

こういう、わけのわからない状態になると、お客様はいとも簡単に「諦め」ます。いわゆるフォーム落ちとかカゴ落ちとか言われる状態ですが、最後までスムーズにいかないとそこで意欲が失せちゃうんですよね。ですから、フォームの設計ってのも実は重要なんです。

なるべく入力項目を減らすとか基本的なことだけじゃなく、あくまで使用者目線で設計をしてとにかく「わかりやすく」しておくべきです。せっかく苦労して最終誘導ページまでたどり着かせても、最後の最後で諦められちゃあもったいないですよ。

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