提案型じゃなくて待ち受け型
先日お打ち合わせをしたお客様のところで「最近は決まるまでに時間がかかるようになってきた」というお話を聞きました。こちらのお客様はオーダー製品の販売を主軸としているんですが、ネット販売に力を入れるとともにそっちへシフトしてきた歴史があります。
確かに、他のどこでも売ってそうな「既製品」は、ネットだと価格競争で終わってしまう側面があります。でも、お客様に合わせたオーダーメイド製品なら、競争も少ないだけじゃなくそれを「売り」にさえ変換できます。
そういうこともあって、ホームページを作った当初よりそっち方向への業務転換をおすすめしてきたんですが、時代の流れもあって現在の受注はオーダーがほとんどを占めるようになりました。単に企業側が「提案する」商品を買わせるような方法じゃなく、あくまでお客様を待ってその要望を叶える、つまりお客様に「合わせた」商品の方が時代に合っているってことです。
ただ、先ほどの話…オーダーだとひとつひとつの対応が大変なんですよね。しかも企画会社なんかが絡んだりすると、なかなか「決まらない」という案件も多いようで…。でも、そういうのをひとつひとつ丁寧に追っていくしかないんですよね。そういった姿勢こそが大事ですし、そういったもののひとつが一本の柱になっていったりもします。
オーダーメイドっていうと自社では難しいと考えるかもしれませんが、要は「それぞれのお客様に合わせる」ってことです。そして、これはどんな商品やサービスでもできることだと思いますので、一度自社の商品やサービスではどんな対応ができるかを真剣に考えてみるといいと思います。