デザインもモバイルファースト
通常「ホームページをモバイル対応させる」と言いますと、「1つのhtmlをCSSで切り替える」ことを指します。…ん?どういうことって感じですよね。わかりやすく言うと、「同じ内容をデバイスによって見え方を変える」ってことです。
一昔前はパソコン用のホームページと携帯用のホームページの2つ作って、アクセスしてくるデバイスを判別して振り分けるのが一般的でした。でもこれ、メンテナンスが大変なんですよね。同じ内容のホームページが2つあるわけですから、同じ更新を2つにかけなくてはいけません。
まぁこれは「携帯(ガラケー)」時代の話でして、携帯側のディスプレイ能力がそこまでなかったですし、通信回線も貧弱だったんで仕方なかったんですよね。でも今はスマホ&高速回線時代で、ディスプレイ能力もほぼパソコンと同等になってきましたし、通信回線も高速回線になってきました。それこそ、パソコン用のホームページがそのまま表示できるくらいにね。
そのためスマホ時代に入ってから「同じページ」をパソコン用とスマホ用で見え方を変えるって手法が出てきて、今もそれが続いているわけですが、その方式も数年前と今では「考え方」が変わってきています。それは…「どちらを優先」して考えるかって視点です。
見え方を変えるってことは、パソコンとモバイルのどちらを優先するかで、どちらかのデザインやユーザビリティが犠牲になる部分もあったんですが、その優先すべきデバイスが数年前はパソコンだったのに、今は完全にモバイルが優先なんですね。まぁ当然ですね。アクセス解析などでの流入数を見えれば、今はモバイルが8~9割を超えますから。どんな業種でもね。(厳密に言えばどちらも犠牲にしない手法もあるんですが、よりストリクトに考えた場合は必ずどこかに歪が出ますので…。)
ですから、デザインもユーザビリティも今はモバイルファーストで設計しなければいけない…というか、モバイルの設計に重きを置かなくてはいけないし、時間をかけなくてはいけないってことです。力を入れるべき箇所もモバイルをファーストにしてくださいね。