オリジナルが一番

先日ある方から「WELQ問題って何ですか?」と聞かれました。2016年の年末頃にメディアを賑わしたあれですね。「WELQ問題」とは、DeNAの傘下にあった「WELQ」という健康と医療系のまとめサイト(キュレーションサイト)が起こした問題のことです。

一言でいうと、不特定多数のライターによって書かれた記事内容の信憑性に問題があったってことなんですが、他のサイトをコピーして加筆するなど、著作権にも抵触する行為があったんです。ライターには1ページの文字数の指示もありましたから、その文字数を何でもいいから埋めようとしたんですね。

何が一番問題だったかと言いますと、WELQの人たちはSEOしか見てなくて、SEOで上位にさえ来れば何が書いてあってもOKとしてしまったんです…医学的な記事でもです。そのため、ライター達は他の情報サイトやブログなどからコピー&ペーストで記事をパクって、その上でたらめな記事を加筆してページを量産したんです。これにより、正確性が失われた記事が大量に出来上がってしまい、しかも検索エンジンの上位に表示される事態が起きました。

これを問題視したGoogleは2017年2月にアルゴリズムの大型アップデートを行い、「低品質コンテンツの検索結果順位を低下させる」ようにしました。わかりやすく言うと、「SEOが第一に優先されており、その上コンテンツの質が低い(中身がない)と順位を下げる」ってことです。これで中身のないキュレーションサイトは軒並み順位を下げていきました。

でもこれ…普通の会社サイトでも注意しなければいけません。どこかと同じような…例えばテンプレート型のサイトなんかは低品質とみなされてしまう可能性もありますし、どこかと同じような切り貼りの情報を載せているようなサイトも低品質とみなされてしまう可能性があります。

ですから、質の高いコンテンツ…訪問者の求めている情報(有益な情報)を提供すると共に、自社サイトっていうのは色々な意味で「オリジナル」を目指していくのが一番だと思います。見た目も中身もね。

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