伝言ゲーム

規模の大きなホームページ作成会社でよくきく問題のひとつに「伝達系の問題」があります。大きな会社は複数の職種の人が1チームで作業をします。例えば、1つの案件を実際にホームページに反映させるためにも、営業→ディレクター→デザイナー→コーダーなどと複数の過程を経ます。そのためお客様の思っている事が伝わり難いというか、途中で湾曲されるんですね。会社側の都合のいい(やりやすい)方向に。

結果、思っていたものと違うものが出来上がってきたり、何回修正要望を出しても自分の思っているものにならなかったり…でもこれは仕方のない部分だと思います。直接言われたってなかなか本意が伝わり難いものが「言葉」ですので、それが段階を経て理解が変わっていくのは当然だと思います。

でも小さな会社の場合は1人が複数の役割をこなす事が多いですし、デザイナーやコーダーが直接お客様とやり取りをする事も多いです。そのため、伝言ゲームのような意思の齟齬はなくなりますし、何よりお客様と直に接する事により「この人のために何とかしてあげたい」という気持ちも沸き起こってきます。

会社の規模が大きくなればなるほど、この職種も増えます。例えばプロデューサーとか、マネージャーとかが出てくる場合もありますし、営業ひとつとっても新人もいれば上司もいるわけです。そしてその過程が増えれば増えるほど、その人の思っているものから遠ざかる確率は高くなります。

そして、お客様の思っている事をより100%に近い状態で受け止められるかどうかっていうのは、その人がそのお客様とどれだけ多く接し、それこそ性格やプライベートな事まで含めて「そのお客様の事をどれだけ理解しているか」になってくると思います。お客様と直で何回も接するって事は、その人を最大限理解するための大切な要素です。

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