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2013年12月13日

●優しく導く

先日、息子の個人懇談がありました。今年の担任の先生は厳しい事を言わない先生のようですが、褒めて伸ばすタイプの先生なのかなと思います。

孔子の論語に「子曰わく、君子は人の美を成し、人の悪を成さず。小人は是に反す」というものがあります。これは「君子は、ある人に優れた点があればそれを褒めて伸ばして成功するように導き、欠点があれば優しくそっと直して欠点が大きくならないように導く。小人は、これとは反対の事をしてしまう」という意味です。

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2013年10月24日

●学びの大切さ

孔子の論語に「生而知之者、上也。学而知之者、次也。困而学之者、又其次也。困而不学、民斯為下矣」というものがあります。これは「生まれながらにしてこれを知る者は、上なり。学びてこれを知る者は、次なり。困しみてこれを学ぶ者は、又またその次なり。困しみて学ばざるは、民これを下となす」と読みます。

わかりやすく言うと、「生まれつき物の道理がわかる人は最上の人で、学んで知るのがその下。行き詰って学ぶのが更にその下で、学ぼうともしないのが最下位の人」という事です。

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2013年02月27日

●損徳

本日は2社のお客様とお打ち合わせでしたが、そのうちの1社で「損して得取れ」という話になりました。このお客様は「目先の利益を追わない」という事を実践されている方ですので、この言葉の意味をよくわかっています。

でもなかなか若いスタッフの方にはこの言葉の真意が伝わらない…というようなお話でした。確かに、これは色々な経験を積まないと分からない事ですし、自分の意識レベルが向上しなければ一生分からないかもしれません。

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2013年02月05日

●徳

虫は光あるところに群がります。それと同じように人も魅力あるところに群がろうとします。その「魅力」の種類というのは人によってまちまちで、例えばきらびやかな世界に群がる人もいれば、きれいな容姿に群がる人もいます。

でもそれとは別に、いつも不思議とまわりに人が群がる「人」も居るんですよね…。吸引力があるというか、雰囲気がなせる業というか、とにかくその人の近くに居ると心地良いというか、損得抜きでその人に会いたくなってしまうんですね。

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2012年10月30日

●楽しむ

仕事でもプライベートでもなんでもそうですが、どんな事でも「心から楽しむ」ことが大事だと思っています。どんなくだらない事でもです。

孔子も「之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず」と言っています。これは、「知っているだけの人よりそれを好きになった人の方が優れている。そして、好きになった人よりもその事を楽しんでいる人の方がもっと優れている」という事を意味しています。

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2012年06月13日

●経験と思考

人間としての深みを増させるには、とにかく様々な「経験」をするといいです。もちろん学習や読書をして知識をつける事も経験ですし、何かを実際に体験する事も経験です。

ただ大事なのはインプットだけでなく、インプットしたものを噛み砕いて理解し、腑に落とした後でアウトプットする事です。まぁアウトプットまで行かなくても、得た知識を元に自分で「考える」という事は大事です。

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2012年03月22日

●理解してもらう

ホームページではわかりやすく情報を載せる事が重要です。せっかくの情報ですから、見ている(読んでいる)人に理解してもらえなければ意味はありません。その上で、感情を揺さぶるような仕掛けが出来たら最高ですね。

孔子も「辞は達するのみ」と言っています。これは、「言葉というものは伝わらなければ意味が無い」という意味です。そして「伝える」ためには何が必要かを説いています。

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2011年09月13日

●徳は孤ならず

先日、息子が「児童クラブ」に行きたくないと言い出しました。なんでか理由を聞いてみると「いじめっ子」がいるそうです。しかもそのいじめっ子は武道を学んでいるらしいのですが、いったい武道の先生は何を教えているんだか…心を鍛えるのが武道の本質ではないのかなー。

まぁ、そんな思いやりの心が無い子とは無理に付き合う必要も無いと思いますし、友達になる必要もないと思いますけどね。

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2011年08月22日

●個徳

経営者は会社を経営し続ける限り、ずっと悩み続けます。それこそ会社の方向性もそうだし将来性もそう、資金繰りだってそうだし人の問題もそうです。悩み多いのが経営者であり、それを解決するのも仕事の一つです。

難しいのはそれをなかなか外には出せない事…基本的にこういった問題っていうのは、内々に自分で解決していかなくてはいけない問題が多いんです。そういう意味では経営者って「孤独」です。まぁこれはよく言われますよね…でも「徳」さえあれば孤独にはなりません。

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2011年07月05日

●智仁勇

孔子の論語に「智者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず」というものがあります。これは要約すると「智恵ある者は迷わない、仁義ある者は憂えない(心配事がない)、勇気ある者は恐れない」というような意味合いになりますが、トップに必要な3条件のように感じます。

トップには「智恵」も「仁義」も「勇気」も必要です。幅広い視野で物事を見るための経験や知識、他人への思いやりに基づく行動、恐れず突き進み時には引く勇気…どれも大切な事です。

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2010年12月24日

●身勝手

世の中にはいろいろな人が居ます。それこそ自分の概念が普通だなんて思っていてはダメです。世の中には想像以上の人がいますよ。あり得ないだろっていう言動をする人が…。

だいたいそういう人は自分の事しか考えていない人が多いですけどね。人を思いやる気持ちが皆無だから、想像できないような行動を起こすわけです。そういう人って、自分さえ良けりゃいいんですよね。

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2010年03月03日

●信じて任せる

本日お伺いしたお客様の所では、スタッフの育成の話になりました。なんでも、このお客様は今度プレゼンがあるらしいのですが、それを全てスタッフに任せるというお話でした。プレゼン中は一言も口出しをしないそうです。

孔子の「道徳経」を地で行くこの行為ですが、正直スゴイと思いました。契約自体は喉から手が出るほど欲しいはずです。でも、このお客様は「契約を取る」事よりも「契約を取る過程」を大事にされているのです。

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2010年03月01日

●50にして

皇太子様が50歳の誕生日を迎え、記者会見をしていましたね。その中で孔子の論語にも触れられていました。「50にして天命を知る」という言葉に対して、「天命を知るという孔子の言葉は、自分がこの世に生まれた使命を知るという意味ですが、単に知るだけではなく、この世のために生かす、つまり人のために尽くすという意味を含んでいるように思います」と答えていました。

今まで天皇家の事にはあまり興味がありませんでしたが、この言葉を聞いて少し親近感が湧きました。天皇家の教育がどうなっているのか知りませんが、天皇陛下も50歳の時に孔子の言葉を引用して会見されたようですし、孔子の教えが浸透しているように感じます。

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2010年02月09日

●最上の指導者

孔子が教えを受けた老子は「道徳経」という書物を残しています。世のリーダーが心酔する事も多いこの「道徳経」ですが、その17章でリーダーシップについて述べています。

「大上は下これ有るを知るのみ。其の次は親しみてこれを誉む。其の次はこれを畏る。其の次はこれを侮る。信足らざれば、すなわち信ざらざれる有り。悠として其れ言を貴くすれば、功は成り事は遂げられて、百姓は皆我は自然なりと謂わん。」

これを要約すると次のような意味になります。

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2009年11月04日

●論語の流行

最近論語が流行っているらしいですね。論語は結構核心的な事…というか当たり前の事を説いているので「流行」というのもおかしな言い方ですが、子どもたちにも広く普及するのはいい事だと思います。

本ブログのタイトルに用いているように、僕自身も論語は好きです。行き詰った時とかに答えをもらったりもします。未だに読解不能な内容とかもありますが、そういったものをひとつひとつ腑に落としていく楽しみもありますね。経験を積むとわかるようにもなっていきます。

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2009年07月17日

●40にして惑わず

経営コンサルタントのウィリアム・ダムロースがまとめた「40までに成功する法」という本があります。まぁ内容の寸評は避けますが、その中に面白い公式が出てきます。それがこれ。

「((EE+CT+SP)×DD)b = 成功」

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2009年06月25日

●恕(じょ)と仁(じん)

先日の平本社長がビジネスの参考にしている1冊の本があるらしいです。それはなんと孔子の「論語」だそうで、本ブログのタイトルに論語を引用している事もあり、妙なつながりに嬉しくなりました。

まぁビジネス界では論語をビジネスに応用している人って多いんですけどね。孔子の言葉には様々な本質が隠されている事が多いですから…。

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2009年03月21日

●天地人

先日の石田前市長と弊社のお客様との対談の中でも少し話が出ていましたが、今NHKで「天地人」とう大河ドラマをやっていますね。「天地人」とは上杉謙信の談話から取られた言葉のようですが、その話は以下のようなものです。

「天の時、地の利に叶い、人の和とも整いたる大将というは、和漢両朝上古にだも聞こえず。いわんや、末代なお有るべしとも覚えず。もっとも、この三事整うにおいては、弓矢も起こるべからず、敵対する者もなし。」(北越軍談 謙信公語類)

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2006年11月01日

●試練と褒美

静と動の波」では、世の中の事は全て表裏一体で対になっていると書きましたが、時々訪れる「壁」や「障害」もそうです。壁があると言う事は、それを乗り越えた時に必ず得るものがあるんです。

劉向(中国漢代の学者)や孟子(中国の儒学者)も同じような事を言っています。

「天の将に之を与えんとするやまず之を苦しむ」(劉向)
「天の将に大任を是の人に降ろさんとするや必ず先ずその心志を苦しむ」(孟子)

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