●万博に思う
万博に行ってきました。一日中雨との天気予報でどうなる事かと思いましたが、なんとか昼前には雨が上がってよかったです。
長久手日本館と三井東芝館を予約して行ったのですが、スゴク良かったです。(僕が元プログラマーなので)どうしても映像とかはプログラマー的な観点から見てしまうのですが、あれは完成度がかなり高いですね。
日本企業の底力を感じました。日本もここまで来たか…と。いや、日本だからここまでできるのか…と。
…しかし、仕事の事は忘れて家族サービスに徹するつもりでしたが、なにかと仕事絡みの目で見てしまいますね。(職業病?^_^;)マーケティング的にもヘタクソだなと感じる部分はいくつかありました。(マーケティング的とまでは言わないまでも消費者の心理として…。)
例えば、外国館。
ホスト国の意地なのか、日本はお金も手間も技術力もかかっているなという感じがするのですが、外国館はお金のある国と無い国の差がすごいありますね。先進国や石油の国は力の入れようもお金のかけかたも違う感じがします。反対に発展途上国はあまりヤル気も見られません。お付き合いで出展しているような印象も受けました。(あまりお金もかけられない事情もあるとは思いますが…。)
でもこういう場は逆に外貨の獲得の場だと思うんですよね。もっと上手におみやげ物売り場に誘導したり、自国の食べ物をもっと魅力的に紹介したり実演販売したりする事で、人気の薄い外国館なんかも、もっともっと賑わうような気もするのですが、まぁ万博なので営利度外視と言ってしまえばそこまでです…。
中にはやり方がウマイなと思う外国館もありましたけどね。
日本の企業もオシイと思う点がいくつかありました。例えば自販機メーカー。JRとリニモを乗り継いだのですがリニモの駅にはペットボトルや缶の自販機しか置いてないんです。
ご存知の通り万博はペットボトルや缶の持ち込み禁止です。買う人なんているわけが無いですよね。リニモの駅まで結構時間をかけてきてますし、リニモの駅も満員で入場制限されて待ったので、何か飲みたかったのですがさすがに買いませんでした。残ったら入り口で破棄(もしくは一気飲み)ですからね。
例えばこれ、紙パックのジュースに変えるだけでもだいぶ売り上げが違うと思いますよ。紙パックのジュースは持ち込み出来ますし、その場で飲み切ってしまう可能性も高いですよね。あれだけの人の流れがあるところに置いてあるのにもったいないなと感じました。
あとねー、全体的に価格が高すぎ。テーマパークなので当たり前と言えば当たり前なのですが、せっかくなので色々な国の食材を少しずつでもたくさん味わいたいですよね。それが1個800円とか1000円では、なかなかたくさんは食べれません…。(僕はここぞとばかりに食べまくりましたけど。^_^;)
それに外国の食べ物って結構ボリュームありますしね。数が食べれません。(僕は食べましたけどね。おなかが痛くなるくらい…。^_^;)
おみやげにしたってそうです。終わりがけまでいたのですが、あれだけ混雑していると身動きも出来ません。買うのをあきらめた人も居たと思いますよ。うちも会場内のワゴンの方が空いていると思って近くのワゴンまで戻りました。案の定空いてましたがやはりアイテム数が絶対的に少ないです。結局買いませんでした。隣のポップコーン屋は閉場2時間前に早々と店終いしてました。もう売ってないんですか?と聞いてくるお客さんが何組か居たのにもったいない…。
結局混んでいるおみやげもの屋に戻って気が付いたのですが、出口のところにおみやげもの屋は2つあって、圧倒的に混んでいるのは片方だけなんですよね。もっとうまく誘導して人を分散すればいいのに…と感じました。結局「もう帰ろうかな?」と思ってから、ゲートを出るまでに1時間半かかりました。
まぁ、ある意味グチのような ^_^; 消費者の視点ですが、何事も消費者の視点で考えて欲しいですよね。万博は営利目的じゃない…と言えば、そこまでですがそれならば弁当やペットボトルは最初から解禁していてもいいはずです。あれは出展企業の営利を守る以外何者でもないです。テロ対策なんて言い訳にもなりませんよ。
入り口の金属探知なんて形式だけ(実際に僕はひっかかりましたが詳しい検査なんてしません。服に中に隠していてもベルトに金属が付いていたら細かく追求されません。)ですし、ペットボトルなんて持ち込まなくても、本気でテロをやろうと思ったら何でも材料にするでしょう。
なんといってもあれだけ広い敷地内を夜間どれだけの人数が見回っているんでしょうか?訓練を受けた実行部隊なら簡単に入り込むような気がします。当然爆弾とかを夜中に地中に埋めておくなんて事も可能でしょう。
…話がそれました。
まぁ、わざわざ休みを設定して仕事を詰めて万博に行ったんですが、正直頭の中が遊び一色に切り替わらなかったです。なかなかONとOFFの使い分けって難しいですね。自分で事業をやっていく限り永遠のテーマになりそうです。
うまくONとOFFを使い分けできるようになりたい!(心の叫び)
<< 前の記事(セブンスセンス(7番目の感覚)) | 次の記事(起業と現実の狭間で)>> |