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2005年07月13日

●パラダイムシフト

パラダイムシフトという言葉を知っていますか?

新しいテクノロジーなどが産まれて、今までの世の中のルールがまったく通用しなくなることを言います。

近年の例ではADSLがいい例です。NTTがISDNを普及させようと躍起になっている時に、アメリカからADSLがやってきてインターネット通信の世界は180度変わってしまいました。現在はADSLが主流で、次世代通信として光ファイバーがもてはやされています。光ファイバーを通り越して電力線インターネットの試験をしている地域もあります。

しかし、なんだか又パラダイムシフトが起こりそうな気配がしてきました。


今、アメリカでは住宅にアンテナを立て、無線技術を使ってネットワークをメッシュ型に構築する手法が一部地域で広まりつつあります。

これは、各家庭の屋根にアンテナを設置して、ネットワークをメッシュ(網目)状に広げていくというもので、この手法では中継器の数が増えると伝達経路が増え信頼性が高まります。つまり、利用者も参加する事によって安価で高速、高品質なネットワーク環境が構築できるのです。これはちょっと驚異です。

携帯電話の普及を思い浮かべていただけるとわかりやすいかもしれません。数年前は携帯電話なんて10人に1人もっていればいい方でした。しかし、今は持っていない人を見つけるのが困難なくらい普及しています。新しいインターネット通信は携帯電話と同じような広がりを見せるかもしれません。

端末を無料配布してある程度普及してきたら、使用料金を下げる。又、増えたユーザに対応するためには地域に立てるアンテナを増やす。アンテナを増やす事によってより通話品質が安定する。通話品質が安定する事と通話料金の引き下げによって新たなユーザが増える。

…これが携帯電話普及の実態です。携帯電話ではアンテナを立てるのは電話会社の役割でしたが、この役割を個人個人(各家庭)で行うとしたらどうでしょう?アンテナの数は計り知れません。

又、将来的にはアンテナの小型化や軽量化も考えられます。携帯電話のアンテナと共用になるかもしれません。そうすると電話線とか光ファイバーだとか線が有るインターネット通信はまさに無意味なものになります。

データの漏洩だとかクリアすべき問題点はいろいろあると思いますが、もしかしたら近い将来又パラダイムシフトが起こるかもしれませんね。


個人的には電力線インターネットを待っているのですが、どうも僕の住んでいる地域では積極的ではないようです…。





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