●ライスワークとライフワーク
先日、スロービジネスというコラムの中で少しライフワークについて触れましたが、なかなかライフワークだけでは食べていけません。
特に創業や独立の時期はこれが顕著です。夢や希望を持っていても、現実問題として生活のためのお金は必要です。食べていくための仕事もある程度こなさなくてはいけません。仕事が軌道に乗るまでは理想と現実の間に大きなギャップが存在します。
それが「ライスワーク」と「ライフワーク」の違い。
「ライスワーク」とは、お米、即ち、好き嫌いに関わらず食べていくための仕事です。対して「ライフワーク」とは、自分が心からやりたい仕事、一生涯かかって成し遂げたい仕事です。拝金主義でなく、自分の欲求を満たすためのもの、精神的な安らぎを得るためのものです。
ビジネスで成功し、お金も時間も持っている人は「ライフワーク」に重きを置いているように見えますが、実際にはどちらも重要と捉えています。つまり、「ライスワーク」と「ライフワーク」の両方を大切にしているのですが、「ライスワーク」という基礎が出来ているから、「ライフワーク」にも力を入れる事が出来るのです。
重要なのは「ライスワーク」と「ライフワーク」のバランス。どちらに偏ってもいけません。
スロービジネスでも同様です。ライフワークばかりではいつか破綻してしまうかもしれません。そのためライスワークにもある程度力を入れる必要が出てきます。特に独立、起業時期はそうです。まず足元を固めて基盤を作らないといけません。基盤が出来ていないとその先を見る事も出来ません。
「ライスワーク」と「ライフワーク」は一致しない事がほとんどです。(中にはライフワークをライスワークにしている人も居ますが、これは特殊な例だと思います。)
どちらも大事ですが、最初はライスワークのウェイトが大きいと思います。余裕が出てきたらライフワークにウェイトをシフトして行き、精神的なゆとりが持てるようにバランスを整える事が出来ればいいでしょう。最初からライフワークで頑張ろうと思わない事です。
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