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2005年11月21日

●Yahooのディレクトリ登録が変わる?

ヤフーが大転換する「ソーシャルメディア」の正体--第一歩はAPIの公開

やはりYahooもWeb2.0に焦点をあわせてきましたね。Yahooは2005年10月に大きな方向転換をしました。そう、ディレクトリ検索優先からロボット検索優先に切り替えたのです。しかも、検索アルゴリズムは自社のアルゴリズム YST を採用。YSTへの切り替えはもっと以前に行われたんですけどね。

でも、この切り替えはYahooにとって成功だったのか失敗だったのか…。Yahooが言うには、従来は検索精度に問題があったため人力でサイトを登録したディレクトリ検索が非常に有効だったが、今は検索精度や質が向上したためロボット検索も有効という話です。


…でも、本質は別なところでしょう。Googleの成功と脅威じゃないでしょうか?そしてWeb2.0という概念への危機感。もちろんこれらは要因のひとつにしか過ぎないと思いますが、個人的にはGoogleへの対抗意識の現われではないかと…。

でも、Yahooは従来通りディレクトリ検索を続けていた方が良かったのではないかと…。ディレクトリ検索をメインに採用する検索エンジンほとんどなかったので、覇者でありながらニッチで居れたんです。特にネット初心者なんかにはわかりやすかったと思うんですけどね…。実際、検索方式を切り替えてからシェアをGoogleに奪われているようです。


Yahooはディレクトリ検索をなくしたわけではありません。切り替えひとつで従来の検索にも戻れるようにしてあります。そんなディレクトリ検索ですが、どうしても後ろに追いやられた感が否めないため、有料でディレクトリに登録する「ビジネスエクスプレス」の利用も減っているようです。

でもSEO的には「ビジネスエクスプレス」を使ってでもYahooのディレクトリには登録しておいた方がいいです。特に今のYahooでSEO対策を考えると「権威あるサイトからのバックリンク」は非常に有効です。(近々アルゴリズムが変わりそうな雰囲気もありますが…。)

そんなディレクトリ検索ですが、Yahooはディレクトリ検索の転換にも手を付けるようです。従来はあいうえお順の登録でした。それが人気順になるらしいんです。そしてその人気調査にはロボット検索の技術を使うようです。

Yahooが言うには「人気順に並べる機能を付ける」と言っています。問題はどちらがデフォルト表示になるのかという事。切り替えが出来るだけならそんなにも問題は無いでしょう。でもデフォルトが人気順になるのであればディレクトリ検索のSEO対策が必要になってくるという事です。=YSTへのSEO対策になるわけですけどもね。

もうひとつはWeb2.0を見越しています。要はパーソナイズド機能。以前に検索したサイトに行きやすくするために、カテゴリー検索の履歴機能を付けるとの事。でもこれははたしてどれだけ需要があるか?検索して訪れるサイトはだいたいが一回こっきり。もう一回訪れたいと思ったらそれはお気に入りに追加します。逆に言えば、今まで一回こっきりで終わっていたサイトへの訪問が増える可能性があるという事でしょうか?

いずれにしてもどの検索サイトもWeb2.0に照準を合わせてきています。Ask Jeevesも上記と同じような取り組みを始めました。もしかしたら「検索結果の保存」機能はWeb標準機能になっていくのかもしれませんね。

Ask Jeevesのもうひとつ素晴らしい点は従来の「キーワード検索」という概念から「自然文検索」というものに取り組んでいる事です。つまり「電子レンジを発明した人はだれ?」というように問いかけ文で検索すると返事が来るというもの。これは素晴らしいと思います。特にネット初心者には最適な機能ではないでしょうか?

Ask Jeevesのみならず、検索エンジン業界では伸びそうな後発勢力が続々と出てきています。これからどのような再編が進むのか注意深く見守りたいところです。





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