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2005年11月22日

●ドミナント戦略

弊社は地域密着型のホームページ作成会社です。基本的に愛知県犬山市を中心とした周辺市町村しかサポートしていません。(周辺と言っても結構広い範囲ですけどね…。)

我々が地域密着型の業務展開をするのには理由があります。それはお客様に何かあった時に、すぐに駆けつける事ができる距離にいたいと言う事なんです。

ホームページ作成業者といっても、お客様から見ればパソコンに詳しい人という認識でしょう。パソコンに関する事をなんでも聞きたいでしょう。ソフトの操作について聞きたいかもしれませんし、社内ネットワークの設定について聞きたいかもしれません。パソコンの買い替えについて聞きたいかもしれません。

我々はそれらに全て応えたいと思っています。もちろんわかる範囲にはなってしまいますが、通常のパソコンヘルプ以上の知識は持っていると思います。


だから、我々は範囲を限定せず、管理保守をしているお客様には我々のわかる事全てサポートさせてもらっています。アプリケーションの操作指導から、ファイヤウォールの構築、ウィルス駆除やパソコンの修理まで、我々のできる事は全てサポートさせてもらっています。

そのためには、やはりすぐに駆けつける事の出来る距離でないと対応が難しい場合があります。


そして、もうひとつは戦略的な理由です。この手法はホームページの世界でも有効な手法ですし、もちろんリアルなビジネスでも有効な手法です。

それは…ドミナント戦略という手法。

ドミナント戦略とは簡単に言うと「特定の地域に集中して出店する事」です。ドミナントには「支配的な」とか「優勢な」などと言う意味があり、店舗密度を上げる事で特定地域での知名度や支持を集め、経営基盤を固めるのが狙いになります。

よくフランチャイズなどで使われる手法ですが、我々はこれをホームページ作成という業務で行っています。要はお客様の分布なんですよね。例えばA地区のお客様がすごく多くなりA地区でのトップシェアを取ったとします。そうするとその地区では「ホームページ作成ならFolksWorks」となるわけです。当然、紹介率も成約率も高まります。

他の地区に進出するのはその後でも遅くないわけです。実際今名古屋の方からも引き合いがありますがあえて進出を控えています。確かに名古屋の方は一気にマーケットが広がる可能性を持っています。でも今の体制で進出してしまうと屋台骨がぐらつく可能性がある。急激な成長は己の首をも絞めるのです。

だからまずは我々が事業展開している地区のお客様の寡占率を上げようとしています。足元をしっかり固めてから進出しても遅くはありません。

もちろんこれは弊社の考え方であり、他の考え方をする人も居るでしょう。チャンスと見たらすぐに動くのが正しいという人も居るかもしれません。需要があるのであればどんどん事業拡大したほうが良いという人も居るでしょう。

でも、ビジネスというものは戦略と戦術がうまくかみ合わないとうまくいかないと思っています。つまりある程度の戦略や戦術は必要になってきます。どちらかひとつでもダメでしょう。それと「流れ」というか、時の運、波のようなもの…そういったものも考慮する必要があります。

もしあなたが戦略だけ持っていて戦術が無いのであれば、すぐに戦術を考えましょう。その逆も然り。戦略と戦術は両輪です。あなたの事業はうまく行っているように見えて実は空回りしていませんか?





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