●バックエンド商品の先
フロントエンドとバックエンドというのはビジネスの基本的な流れです。マーケティングの基礎の基礎ですね。
フロントエンド商品とは「お客様の手の出やすい魅力的なオファー」の事。そしてバックエンドとは「本来お客様に買って頂きたいモノ(利率の高いモノ)」になります。
「エビで鯛を釣る」という諺もありますが、フロントエンド商品って言葉は悪いですけど「エサ」なんですね。マックの100円バーガーもそう、化粧品のサンプル提供もそう、お得なランチセットだってそうなんです。
基本的にはフロントエンド商品でお客様を集客し、バックエンド商品を買って頂く…ビジネスの基本はこの流れなんです。もちろん、フロントエンドからバックエンドに持っていくためにはそれ相応の戦略が必要になりますけど…。
ではバックエンドの先ってわかりますか?
バックエンドの先はリピーターの育成です。どんなビジネスでも、リピーターの存在というのは右肩上がりの成長に欠かせません。
実はこの方法は顧客を増やしやすいんです。何故なら入り口のハードルが低いから。そして戦略がきちんと出来ていれば利率の大きなバックエンド商品も売れますし、リピーターという優良顧客を増やす事も出来ます。
でもフロントエンド商品を勘違いしている会社も多いです。フロントエンド商品を作る時に大切な事は「お客様にリスクを押し付けない」事です。よく知らないお店でよくわからないモノにお金を出すリスク。それを軽減してあげなくてはいけません。
フロントエンド商品のメインターゲットは「新規顧客」なので、ターゲットにあわせた商材開発も必要です。よくあるのが「お試しセット」ですね。
世のビジネスはだいたいこの手法に当てはまります。例えば、テレビショッピング等でよくある高級高枝切り鋏。高級って言っても安いしそんなに需要があるとは思えない。なんでそんなものをあえてテレビショッピングで紹介するのか?
実はあれはフロントエンド商品なんです。バックエンドは何か分かりますか?…答えは富裕者層の顧客リスト。高枝切り鋏を使う木があるくらいの邸宅は富裕者の可能性が高いって事です。
この視点で色々な物事を見るとビジネス的な気づきがたくさん得られると思いますよ。一度試してみて下さい。
…ただ、ネット販売の場合は少し勝手が違います。いきなりバックエンド商品を売る事も可能です。キーワードは「信頼感」。信頼感を高めるような仕組みが構築されていればフロントエンド商品無しでいきなりバックエンド商品を売る事も可能です。バックエンドからリピーター確保に至る道は同じですので、フォローや対応が大切というところに変わりは無いですが…。(もちろん、フロントエンド商材は無いよりもあった方がいいですよ。間口が広がりますから。)
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コメント
非常に参考になりました。バックエンド商品について、調べていたのですが、フロントエンドについても知ることが出来ました。
Posted by: 宮園 麻子 | 2010年07月26日 14:59
宮園さん、こんにちは。本記事が参考になったようで何よりです。
フロントエンドもバックエンドも意識しなければ気がつきませんし、流れを築く事もできません。「何を目的とするか」をしっかりと意識する事が大切ですね。
Posted by: FolksWorks高橋 | 2010年07月26日 15:28