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2006年09月12日

●PLCとレガシー

ネット接続の本命とも言われ、僕自身も普及を待ち続けている電力線通信(PLC)ですが、どうも解禁が怪しい感じ…。6年前より国の電波監理審議会が解禁を検討してますが、ここに来てストップがかかりそうな気配です。

電力線通信(PLC)は家庭のコンセントを使います。電源コードが接続を兼ねるのでこれほど簡単で高速な接続方法はありません。でも、電源コードを本来の使い方で使わないものですから、アンテナの役割を果たしてしまい、どうやら若干のノイズを発生するようです。


実験段階ならたいした事無いらしいのですが、電力線通信が普及してしまうとそのノイズの量が未知数との事。…で、短波放送や電波による天体観測などに影響が出るとの理由で反対運動が起こっている様子です。

気持ちは分からないでもありません。短波放送の会社なんかは存続の危機ですね。アマチュア無線なんかも影響を多大に受けるでしょう。

そういった状況を考慮した上で、あえて発展的な意見を言わせてもらうならば、それらはレガシー(legacy)でないかと。直訳すると「負の遺産」ですね。

個人的には電力線通信(PLC)とはADSLの普及と同じくらいのパラダイムシフトを起こすと読んでいます。それくらい大きな転換期には当然淘汰されるものも出てくるでしょう。…いや言い過ぎかもしれませんが、なんでもかんでも考慮していたのでは前には進めません。

先のノイズの件だってシールドコンセントなどノイズを漏らさないものも出てくるでしょう。机上の論理だけで判断してはいけないと思います。そこから生み出されるものもきっとあるはずです。

国はそういった未来も想定して判断を下して欲しいものですね。




追記:本記事は屋外型PLCの審議と勘違いして書いたものですが、屋外型PLCはもう既に却下されているようです。(>_<) 屋内型PLCでも配線と言う概念ではパラダイムシフトが起きるかもしれませんね。全てがシームレスになる様なので…。





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コメント

屋内限定のPLCが、パラダイムシフトを起こすほどのものとは思えません。
屋外のPLCは数年前にノイズの問題から規制解禁は見送られています。
電波ノイズを克服するためには、壁の中にある屋内配線全てに対策をする必要があります。でも、屋内配線全てに対策するぐらいなら、通信用の配線をした方が便利ではないでしょうか?
電波ノイズは、騒音や水質汚染のような公害と同じようなものです。うかつに環境を悪化させてしまうと、川の水か利用できなくなったように、貴重な電波を利用できなくなってしまいます。
将来に禍根を残さないようにしっかりと判断してもらいたいものです。
#PLCで影響を受けるのは、弱い電力でも遠方へ届く特徴を持った電波です。この性質から船舶(漁船など)や航空機の(遠距離)通信にも使われています。

WAさん、こんにちは。貴重なご意見ありがとうございます。水の例は分かりやすいですね。

全ての問題はノイズなのでそれがクリアされればいいんだと思います。おそらくPLCモデムレベルでノイズを制御できるようなものが出て来るんではないかと…。(そうすれば屋内配線もそのままでいけますよね?)

上記の問題をクリアした上でPLCが普及すれば、光やケーブルのように専用線の工事もいらないですし、電話のアナログ/デジタルも関係ありません。そういう意味で通信業者の再編も含めて、きっとパラダイムシフトは起こると思います。個人的には全ての接続線に置き換わる最終的な接続形態になっていくのではないかと…。人間って面倒くさいのを嫌がりますので、コンセントに挿すだけってのは魅力的だと思います。

いずれにしてもWAさんの言うように、後々問題とならないように色々な事を考慮した上でしっかりと判断してもらいたいですね。


ただ、もしPLC解禁になっても結局はそのエリアの電力会社が導入するかどうかなんですよね…。中部電力は怪しいなー…。

>全ての問題はノイズなのでそれがクリアされればいいんだと思います。
これは全く同感です。
>おそらくPLCモデムレベルでノイズを制御できるようなものが出て来るんではないかと…。(そうすれば屋内配線もそのままでいけますよね?)
こっちは無理ではないかと……。
電波ノイズの正体は、モデムが通信するために屋内配線に流す高周波電気信号です。これは、無線機の送信する高周波電流と同じものです。(無線の場合、特定の周波数しか含まない電気信号ですが、PLCは無数の周波数を含む電気信号です。)いわば、無線の送信機のアンテナ端子をコンセントに繋いだようなものですから、アンテナになってしまう屋内配線そのものに手を加えないと対策が難しいと思います。

連続コメントで失礼します。
>ただ、もしPLC解禁になっても結局はそのエリアの電力会社が導入するかどうかなんですよね…。中部電力は怪しいなー…。
屋内限定なので、電力会社は関係ありません。インターネットに繋ぐためには、光ファイバーやADSLを使って、プロバイダと家庭の間を結ぶ工事をする必要があります。
プロバイダから光やADSLで家まで引き込んだ後で、PLCモデム(親機)で屋内配線に中継して、各コンセントに繋いだPLCモデム(子機)を介して利用する形態になります。
今話題になっているPLCは、屋内のLANの代わりをするものです。
#プロバイダとの接続に電力線が使えるようになると勘違いする人が多いです。(報道とかでもその辺があいまいに伝えられることが多いので、それを読んだ人が勘違いしても仕方が無いです)

屋内限定ってそういう意味なんですか。全然勘違いしてました…。ひとつ勉強になりました。ありがとうございます。

そういう意味の屋内限定PLCなら全く不必要ですね。LANで十分です。(これならそもそも審議するまでの内容でも無いような…。^_^; 屋外を検討した時の名残なのかな?)ってゆうか、この内容で使いたい人っているんですかね?

僕が待っていたのは屋外PLCですが、これはもうダメなんですね…。先駆けて実験を行っていた九州電力とかシュックだろうなー。

今後はアメリカのようなメッシュインターネットにでも期待しようかな…って、これも無理っぽいけど。

屋内型PLC解禁されたようです。メリットは配線が簡単になって、シームレスになるくらいかなー?今後の展開にもよりますが、デメリット(電波公害)の方が大きいかも知れませんね。

シームレスも、これはこれで危険なような気もします…。ホームファイヤーウォールのようなものが出現したりして。

このPLCは色々問題があるまま見切り発車の感が強いです。
問題点については当方のページを是非ご覧ください。きっと印象が変わると思います。
http://nonomura.iza.ne.jp/blog/
まだ法改正の骨子が決まっただけで、実際まだ調整しなければならないことが多すぎます。医療機器への影響も懸念されていますので、厚生労働省がどうでるか。とにかく推進派メーカーから出てくるお花畑記事に騙されないよう、色々情報を見極めることが必要ですね。

野々村さん、こんにちは。PLCはまだまだ色々な問題を含んでいますね。個人的には屋外型がダメって分かった時点で興味がなくなっちゃったんですが…。^_^;

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