●IT投資の意義
世の中の経営者の多くは、IT投資(例えばホームページ作成)の意義を勘違いしています。ITなんてのは手段でしかないんです。ツールのひとつでしか無いんです。ITに投資さえすれば成果が得られるものではありません。あくまで使う側の姿勢が問題なんです。
ITは直接「売上を上げる」ものではありません。売り上げを上げる補助をするツールです。もちろんその中には経費削減や人的労働の削減も含まれるでしょう。でもITに投資だけして前年比120%アップなんて事は絶対に起こりません。
パソコンに弱い人は、ITに投資さえすれば何かが変わると思い込んでいる人も多いです。…でも何も変わりませんよ。あなた自身の意識とITへの理解を深めない事には何も変わりません。無駄な投資で終わります。
特に最近の営業マンはいい事ばかり言う人も多いですから気をつけて下さい。「ホームページさえ作れば売り上げは上がりますよ」「全国がお客様ですから販売機会が増えます」こんな煽り文句を言って営業してくる場合は特に要注意。そんな甘いもんではありません。
ホームページを作っただけで売り上げが上がるのであれば、誰もがホームページを作りますよ。確かに一部の人はネットでの受注を伸ばしています。しかしそこには的を得た戦略と目に見えぬ苦労が存在するのです。真実は地味なものなんです。
ITは「売れる仕組み」をサポートしてくれます。でも、ほかっておいて儲けてくれるもんでは無いんですよね…。上手に活用している会社が売り上げを伸ばしているんです。そして、この「売れる仕組み」はお客様によって違います。Aというお客様でうまく行った手法を、そのままBというお客様に使ったってうまく行くわけが無いんです。
ITと「売れる仕組み」の関係が最も分かりやすいのはホームページです。そして結果が分かりやすいのもホームページ。ネットの世界に入りやすいのもホームページですし、出て行きやすいのもホームページでしょう。…つまり、小手先の技が通じるのもホームページの特徴ですが、そういう小手先レベルの対応では長続きしないのがホームページなのです。
ビジネスの本質を教えてもらえるITがホームページと言えるかもしれませんね。
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