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2006年10月12日

●本音で語らない記事

特にお店や商品紹介のブログでありがちなんですが、良い事ばかりを書いている記事ってありますよね。その多くはアフィリエイトなんですが、こういった記事には本音を感じられません。商品が売れればいいので、とにかく良い事ばかりを書きがちなんですよね。

気持ちは分かります。でもそれじゃあいつまでたっても商品は売れませんよ。何故ならお店のセールスPOPと変わりが無いから、そこに自分の意見が存在しないからです。本音で語らない人の言葉を誰が信用するのでしょうか?

ネットでもリアルな店舗でも商売の基本は同じ。人は「人を信頼」した時に初めて行動を起こすのです。それは商品を信頼する、お店を信頼すると言う事に繋がるかもしれませんが、根本には人に対する信頼が存在します。そして信頼とは、「作られた言葉」「飾られた言葉」で語るのではなく「本音」で語る事によって得る事が出来るのです。

まぁアフィリエイトとか関係なくても、例えばお知り合いのお店とかお客様のお店は良い事を書いてあげたいものですよね。でもそれも書き方によってはそのお店の首を絞める事になります。


その記事を信じた方がそのお店に行ったとしましょう。それで、もし対応やサービスに記事と相違があったら…?そのお店ばかりか、その記事を書いた人の信頼も落とします。そして悪い口コミが起こります。特に人を連れて行った時は最悪ですね。連れて行った人に言い訳をしようとしますので、お店や記事を書いた人のせいにします。それが更に悪い口コミを呼ぶんですよね。

今は個人ブログやSNSの発展もすさまじいのでネット上の口コミも多く発生します。もちろん信頼のおける情報、おけない情報が入り混じっていますが、人は良い情報よりも悪い情報を集めようとします。確かでない情報に振り回されるよりも失敗を避けようとするんですね。


仮に記事に相違なく商品やサービスが満足できるものだったとしましょう。でも、この場合も逆効果になるケースがあります。期待しすぎちゃうんですね。本当に素晴らしいお店だとしても、それ以上の商品やサービス、対応を求めちゃうんです。人間って欲深いですから、他の人にしてもらったサービスはしてもらって当たり前で、それ以上の「自分だけ」のサービスを求めちゃうんですね。(これに気付いたお店は大繁盛していますけど。)

ポイントはいかに「良い意味で期待を裏切る」事が出来るかどうか。つまりあまり良い事ばかりを伝えすぎてもダメなんです。それが基準になってしまうから。いやお店側が常に「良い意味で期待を裏切る」事をし続けていれば問題ないのですが、残念ながらそこまでホスピタリティに優れたお店は少ないのが現状です。

何かを紹介する場合には本音で書くのが基本。都合の悪い事でもです。悪い事でも書き方次第ではあまり問題にはなりません。欠点というものは概してその店の「売り」に化けるものだから…。単純に「良い事を書く=良い評判に繋がる」のではない事を覚えておいて下さい。





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