●試練と褒美
「静と動の波」では、世の中の事は全て表裏一体で対になっていると書きましたが、時々訪れる「壁」や「障害」もそうです。壁があると言う事は、それを乗り越えた時に必ず得るものがあるんです。
劉向(中国漢代の学者)や孟子(中国の儒学者)も同じような事を言っています。
「天の将に之を与えんとするやまず之を苦しむ」(劉向)
「天の将に大任を是の人に降ろさんとするや必ず先ずその心志を苦しむ」(孟子)
それぞれを訳すと、
「天が人に何かを与えようとする時、まず初めに苦しませる。」(劉向)
「天が重大な任務をある人に与えようとするときに、必ずまずその人の精神を苦しませる。」(孟子)
となります。
要は、壁や障害というのはそのままの意味ではなくて、天が何かを与えるための「試練」であると、必要不可欠なものであるという事です。
試練があるから得るものがあるんです。試練が無ければ何も得る事は出来ません。例え得る事が出来てもそれは小さなものでしょう。試練は人も成長させます。試練を重ねるうちに人としての成長も即され、今まで出来なかった事が出来るようになったり、今まで見えなかったものが見えるようになります。
試練は乗り越えなければ意味はありません。逃げてばかりでは何も得る事が出来ません。試練があれば立ち向かって下さい。「これを越えれば得るものがある」…そう思えば、きっと耐える事が出来るはずです。
試練を楽しめるようになった時、あなたは又ひとつ上のステージに上がる事ができるでしょう。
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