●諌めを拒み非を飾る
これは故事のひとつですが経営者として大切な事を説いています。要約すると「心が未熟な者は、己の非を棚に上げて他を批判ばかりして成長が無い。又、己の不勉強を棚に上げて運命を呪うばかりなので反省も無い。」というような意味です。
戦国時代であれば「友さえも敵として避けるような器の小さい君主の国は災難であり、敵さえも敵として用いられる器の大きい君主の国は安泰である。」となります。
経営者のようにトップに立つような人間は、時に唯我独尊的になりがちです。それゆえ部下や他人の意見に聞く耳を持たず、人間的な成長を止めてしまっている人も居ます。
こういう経営者は部下にも「イエスマン」ばかりを求めます。でもそういうスタッフばかりでは、自分は気持ちいいかもしれませんが、会社の未来はありません。トップに楯突く事が良い事だと言っているわけではありませんよ。正しい事は正しいといえるような周囲の環境が大事であり、そういった意見を尊重できるトップの質が大事であると言っているんです。
時には有無を言わさぬようなトップダウンの判断が必要な時もあります。しかし、あらゆる意見も考慮した上でのトップダウンであるならば誰もが納得する事でしょう。
優秀なスタッフがいるかどうかは会社の成長に関係します。そして、そういった優秀な部下を惹き付ける事が出来るのが経営者の器であり、カリスマ性であると言えるのかもしれません。
あなたの会社のトップは尊敬できるような人でしょうか?あなたは部下から信頼されていますか?
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