●石の上にも3年
石の上にも3年という言葉があります。これは冷たい石の上でも3年座り続ければ暖かくなるという事例を用いて、忍耐を説いたことわざですが、不思議とビジネスにも当てはまります。ビジネスの世界でも3年持てば一人前なんです。
ビジネスの世界も不思議なもので、なんだかんだ言って軌道に乗るまで3年くらいかかります。もし初年度から順調にスタートを切れたとしても、何故か2年目で中だるみし、3年目でなんとか復調し、結果軌道に乗るまでに3年かかるもんなんです。逆に初年度から順調に行かず、地道に業績を重ねていっても何故か3年目くらいで軌道に乗るんです。
なので、起業して3年持てば、そこで初めて本当のビジネスの世界に1歩足を踏み入れた事になります。起業なんてのは誰でも出来ます。難しいのは「続ける」事…しかも、長い間続ける事なんです。
起業から20数年で業界トップに上り詰めた(株)エイチ・アイ・エスの澤田社長も自身の経験からこう述べています。「ビジネスの基本はお金。起業時には3年は続けられる資金が必要」と。軌道に乗せるまでに3年は見ておいたほうがいいんです。
3年間必死に走り続ければ、どんなに悪くても最低限生活していけるくらいの収入は確保出来ますよ。逆に確保できなければそれは本気じゃないって事です。そして、3年もやり続ける事が出来れば、どんな初心者でもその業界の事がわかってきます。つまり、専門家への道に足を突っ込んだって事です。
1年目、2年目が苦しいのは当たり前。もったいないのは、この1年目、2年目で逃げてしまう人が多い事です。何でも諦めさえしなければ成功するんです。続けさえすればいつかは辿り着くんです。それをわかっていない人が多い。
どんな大企業でも苦しい時を経験しています。それを乗り越えたからこそ今があるんです。乗り越えさえすればそれはいつか笑い話になります。でも乗り越えなければそれは単なる苦労話で終わってしまいます。
苦しいからといってすぐに逃げないで下さい。歯を食いしばって頑張る先にしか見えないものもあるのです。まずは3年我慢してみて下さい。その時にはこの記事の意味がよくわかるようになっていると思います。
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