トップ >> 経営者に必要な事 >> トップの役割

2007年09月06日

●トップの役割

ここのところお客様とトップの役割についての話題が続いたので少し触れたいと思います。あるお客様はまだ会社が小さいうちはトップが何でもすべきだと言われました。あるお客様ではトップは身軽に動ける体制にしておくべきだと言われました。…これ難しい問題です。どちらが正しいというものでは無いと思います。でも弊社の経験から少し見解を。

起業してから1、2年は、トップはある程度全ての事を把握していなければいけないと思い、事実そのように動いていました。でも少し前から考え方が180度変わりました。トップが何から何まで動いてはいけないと思うのです。会社の規模に関わらずです。


トップは言うなれば船頭です。船の針路を正しい方向に導くのが一番の役割であり、何から何まで自分でやろうとしてはいけないのです。船の修理は船大工にまかせるべきですし、食事を作るのはコックにまかせればいいのです。

船の修理も食事を作るのも、海図を見るのも舵を切るのも、帆を上げるのも帆をたたむのも、何から何まで自分でさばこうと思うと絶対に失敗します。体はひとつしかありませんし、時間も有限です。トップは何から何まで自分でやってはいけません。専門分野は専門家に任せるべきですし、会社を正しい方向に導き、会社を存続させる事がまず第一の任務なのです。

トップが何から何までやろうとすると、まず身軽に動けなくなります。それは次の戦略を練る事が出来ないという事であり、会社の舵取りを間違えたり、会社の成長が止まる危険性があります。又、トップが何でもやってしまうと部下も成長しなくなります。なんでもトップに頼るようになり、部下や片腕が成長しなくなります。

もちろんこれが全てではありません。どうしても動かざるを得ないケースもありますし、自分が動かないまでも的確な指示は出す必要があります。1人社長の場合はある程度何でも自分で動く必要もあるでしょうしね。ただ、長期的視野で考えるのであれば、その時を見越して今のうちから動く必要があります。

トップが一番優先すべき役割は何か…会社の上に立つ人は一度自問自答してみるといいと思います。





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