●根本的に
ここのところ嫌なニュースが続きますね。数年前から日本は治安が悪くなったような気がしていますが、実は犯罪の数は減っているそうです。それでも治安が悪くなったように感じるのは、凶悪犯罪、特に不特定多数の他人をターゲットにした犯罪が増えたからではないでしょうか?明日はわが身…と感じてしまう事が不安を増大させているのだと思います。
本日お伺いしたお客様のところでもこの話題になったのですが、規制規制の波がどんどん世の中をだめにしていっているのではないかという話になりました。確かにその側面はあると思います。何か犯罪が起きる→その事に対してミクロな視点での規制が入る→規制の網目をすり抜けて違う犯罪が起きる…今はこの繰り返しではないかと。
起こった事に対して規制する事は簡単です。もちろん反省は大切ですよ、防ぐ事が出来るものは防ぐべきです。でもね、もっと大切な視点が欠けているのではないかと…。すなわち、このような事が多発する社会が問題なのではないでしょうか?そして一番の解決策はこのような事が起こらないような、起こす事も考えないような社会を構築する事が大切なのではないかと思います。
今の日本はだんだんと違う方向に進んでしまっているような感じさえ受けます。政治家も指導力が弱まっているんですね。明確な方向性が無いというか…。いや、それよりも日本国民全体が諦めムードなのではないでしょうか?これだけ政治不信がヒドイ状態であるにもかかわらず、誰も声を上げようとしない。誰も立ち上がろうとしない…これが根本的な問題なのかもしれません。
個人的にはフィンランドモデルに代表される北欧諸国のモデルケースを、日本も見習うべきだと感じています。北欧諸国はGDPが高いです。消費税も高いんですが生活の満足度も高いんです。つまり、国民のほとんどが幸福を感じている国と言う事ですね。こういう所では凶悪犯罪の発生率は低いです。
もっと具体的に言えば北欧諸国は「学ぶ力」を育てる事を大切にしています。つまり、「学ぶ力」を養う事で格差が出ないようにしているんですね。魚を釣って与えるんではなくて、魚を釣る方法を教えてあげているんです。格差を是正できるような方法を模索しているんです。
勝ち組と負け組みという言葉がありましたが、片方が勝つばかりでは必ず歪が生じます。やはり、誰もが勝者になるような、いや勝者じゃなくても敗者にならないような仕組みを作る事が大切だと思います。どんな世界でもwin-winが大切って事ですね。
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