●意識の統一
先日ご訪問したお客様は会社の方向性でお悩みでした。トップとして目指して行きたい方向(ブランディング化)と、内部的な問題(社員の反発)との間で板ばさみ…。これは難しい問題です。
でも、この際考えなくてはいけないのは会社の将来です。会社が発展するためにはどの道をたどればいいのか、会社に利益が戻ってくるためにはどうすればいいのか、これを考えるべきです。何故ならば、経営の存続が危うくなれば社員の面倒だって見切れないからです。
社長は会社の船頭であり、社員の父です。社員は家族であり、社員の家族もまた家族です。つまり、会社には社員の家族を丸ごと背負っていく覚悟がなくてはいけません。そのためには今の会社に何が大切か…情を持ちつつ、情を捨てて考えていかなくてはいけません。
まぁこのような問題は多々起こるのですが、それでも常に大事にしてほしい事があります…それが「意識の統一」。特にお客様と接する商売の場合、これが出来ていないとお客様に不信感を持たれてしまいます。すなわち、対応する人によって言う事が変わるという事態です。これはマズイ!
例え方向性が未だ定まっていない状態であったとしても、現時点での意思の疎通は図っておくべきです。そして、意識の統一をしておくべきです。これは、どんな状態であろうとも最低限しておくべき事ですね。これができない会社に将来はありません。
反対意見は出て当たり前です。意見はどれだけでも出ていい。でもその中のどの意見を採用するか決めるのはトップの役目です。そして一度決められたものに対しては不本意でも従わなくてはいけません。少なくとも対外的には意思の統一をしておく必要があります。
反対と反抗は違います。トップが決めた道に対して波紋を投げかける行為しかしない社員は会社の足かせにしかなりません。何が一番大事かという事に考えが及べば、このような事態はなくなると思うんですけどね…。会社は「人」です。でも、それは一枚板でなければ意味はありません。「経営」というのは人が増えれば増えるだけ難しくなっていきますね。
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