●連帯感の演出
大抵において人は流されます。右に倣えするんですね。これは群れとして生きる人としての特性なのかもしれません。だからこそ、ビジネスではそういう心理的な仕掛けも大切です。「これを選んだのはあなただけではないんですよ」「あなたの選択はまちがっていないんですよ」というアプローチですね。
人は、他の人が大勢選んでいるものに安心するんです。自分の判断を信用していないというわけでもないのですが、その判断基準を他人の判断にゆだねる人って予想以上に多いのです。最終的には自分で判断するにしても、その過程で他の人の意見が大きく左右するのです。
行列やクチコミもそうです。たくさんの人が良いと認めたものには、大きな説得力と信用力があります。だからこそ、そういったものも有効活用していくと良いでしょう。特にネットの世界ではこのような要素は欠かせません。
何故かといえば、リアルの世界よりも現実感に欠けるからです。同じ食べ物を販売したとしても、そこには匂いや作り手の臨場感はありません。同じサービスを展開するにしても、そこには行列や熱さはありません。だからこそ、それをうまく伝えてあげる必要があります。それが安心感につながり、信頼感につながるのです。
人は人を呼びます。そして同じ意識を共通する仲間は同志となります。「赤信号みんなで渡れば怖くない」じゃないですけど、「あなたもこれを選択した一人なのですよ」という連帯感をうまく演出していけるといいですね。
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