●価値観の「価値」
今日美容院に行ったのですが、若い美容師さんに美容師の専門誌に載っていたというお話を紹介されました。知っている人も多いかもしれませんが、ここで少し紹介させてもらいます。
「ミヨちゃんと10円玉」というお話…
ミヨちゃんという知恵遅れの女の子が広島の施設にいました。その施設を卒業するには、1円玉、5円玉、10円玉、50円玉、100円玉、500円玉の価値の違いを言う卒業試験がありました。知恵遅れの子でもお金に騙されないように、先生方がそんな試験を考えたのです。普通は2,3年で卒業できるのに、ミヨちゃんは7年経ってもまだ卒業できません。試験にパスできないからです。
毎年、卒業試験で先生が「ミヨちゃん、この中で一番価値のあるお金はどれですか?」と聞くと、ミヨちゃんは必ず10円玉を握ってしまします。先生が「何でいつも10円玉しか取らないんだ。このなかで一番価値のあるのは500円玉だよ。このままではいつまで経っても卒業できないよ」と怒っても、意味のわからないミヨちゃんはただ泣くばかり。そして、何回やっても10円玉を握ってしまいます。
「自分達の教育が間違っているんじゃないか」先生達は悩んでいろいろ話し合いました。そしてミヨちゃんの事をもっとよく知ろうという事になりました。調べてみたら、ミヨちゃんの小さい時にお母さんは亡くなっており、お父さんは体が弱くて入院していました。ミヨちゃんは親戚の家に預けられていたのです。ミヨちゃんの楽しみは、毎晩10円玉を持って赤電話に行き、病院のお父さんに電話をかける事…それがミヨちゃんにとっては一番素敵で価値のある事だったのです。
それを知った先生方は、それまでの試験のあり方に後悔しました。ミヨちゃんにとって一番価値のあるのは、500円玉ではなく10円玉だったのです。ミヨちゃんは最後の最後まで10円玉を握ったまま卒業していきました。
いいお話ですよね。価値観は人それぞれで違うんです。その事をよく覚えておかなくてはいけません。例えお金でも、そのものの価値の大きさは人それぞれです。つまり、自分の価値観を押し付けてはいけないのです。ホームページを作る時もこの事を必ず頭の中に置いておく必要があります。
PS.しかし、若い人や異業種の人と話をするのは刺激を受けますね。今日も5個ほどブログネタを仕入れてきました。「気付き」をありがとうございます。(というか、助かります。^_^;)
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