●栄枯盛衰
どんなに栄華を極めている企業だって、何かのきっかけで衰退する事があります。今のサブプライム問題に緒を発する連鎖なんかはわかりやすいですよね。ちょっとしたきっかけで、業績を大幅に減らさなくてはいけない事態が簡単に起こります。もちろん、そんなリスクを全て想定し、ヘッジしておけば何の問題もありません。ただ、今回のような100年に1回と言われる事態にはなかなか対応が出来ませんよね。
まぁ今回の例は特別としても、トップ企業の入れ替わりと言うのは日々起こっています。トップの座を奪ったとしても次の瞬間には転落している可能性があります。なのでトップワンを目指す意義って薄いと思うんです。
シェアのトップワンを取る事は少し意味が違いますよ。それは取る努力をしなくてはいけません。しかもまだ市場が成熟していないのであれば、なんとしてでも取るべき。何故ならば未成熟市場でのトップシェアは市場が成熟するまで、いや成熟してからも強い威力を持ち続けるからです。
ただ、そんな栄華もいつかは転落する可能性があります。技術は常に進歩していますのである日簡単に逆転現象が起こってしまうのです。だからこそトップワンよりも目指して欲しいものがあります。…それがオンリーワンという事。
オンリーワンとは、言い変えれば「あなただけの」という事です。つまり、あなただけの、あなたの会社だけの強みがあれば、何が起きても動じない体制を築く事が出来ます。あなただけの「売り」があれば、それは何にも負けない強みになります。
実は強みってどんな会社でも既に持っている事が多いんです。それに気付いていない会社が多すぎだけで…。ただ単に売り上げを伸ばす、シェアを伸ばす事を考えるよりも、あなただけの売りを見つける努力をした方が成長への近道です。
トップワンを目指す壁はとてつもなく大きいですが、オンリーワンを目指す壁は意外と小さいかもしれません。そして、そこにこそ自社が生き残る道が隠されているのかもしれません。一度あなただけの「売り」を探してみる事をオススメします。
<< 前の記事(2つの器) | 次の記事(壁を突き抜ける)>> |