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2008年12月15日

●補完

実は日本語って、いいかげんでも意味が伝わる事が多いんです。何故ならば、言葉の足りない分を脳が自動的に補完するから。例えば、「つもお世話になっております」とか「はようございます」とか書いてあっても、なんとなく意味は伝わりますよね。これは脳が自動的に言葉を補完しているからです。

実はこれは言葉だけじゃなくて、視覚や聴覚なんかもそうです。例えば、壁のシミなんかが人の顔に見えたりする事がありますよね。これは脳が、単なるシミを関係のある模様にしようと補完しているのです。(英語も同じ理屈で、単語を覚えるよりも発音を覚えた方が通用すると言われています。単語が適当でも意味が伝わった方が強いのです。)


だから文章って、主語や述語が無くても意味が伝わる事が多いんです。でも、そこには危険が伴います。間違ったニュアンスで伝わってしまう可能性があるからですね。補完はどうしてもその人の経験によりますので、間違った補完がされてしまい間違った理解をされてしまう可能性があるのです。

だからこそ、ホームページはその逆を行かなくてはいけません。それこそ、丁寧すぎるくらい丁寧に説明してあげる事が大切です。主語も述語も省く事無く、きちんとした文法で書く事を心がける必要があります。ホームページでよく言われる事ですが、「小学校4年生でもわかるくらいのわかりやすい記述」というのはそこに理由があるのです。

あなたのホームページは自分よがりになっていませんか?特に専門用語などは注意が必要です。業界外の人がわかるくらいの、それこそ何も知らない人が理解できるくらいの文章を書かなくてはいけません。

ホームページでは決して「補完」に頼らないようにして下さいね。





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