●足るを知る
先日、一時は栄華を極めた小室哲也被告の公判がありましたが、その没落振りには目を見張ります。ただ小室さんに限らず、世の成功者が没落する確率って結構高いんです。それは何故かといったら簡単にお金を稼いでしまったから…。宝くじに当たった人もそうですが、その後も栄華が続く人は少ないです。
まさに「あぶく銭は身につかない」です。昔の人はよく知ってたんですね。汗水足らして一生懸命得たお金じゃないと、お金の有難みもわからなくなってしまうのです。(お金が有難いものかどうかという議論は置いておきます。)では、何故あぶく銭は身につかないかと言いますと、それは足るを知らないからじゃないかと…。
人の欲に限りはありません。上を見ればキリがありませんし、一度上げた生活レベルを下げる事は難しいです。だからこそ、上ばかりを見るのではなく、自分の足元をしっかりと見つめ、今ある幸せをしっかりと見据えていく事が大切なんですね。
ライオンでも満腹の時は獲物を襲いません。例え目の前を獲物が歩いていてもです。それが自然の摂理なのです。欲がどんどん大きくなってしまうのは人間だけ…満ち足りていても「もっともっと」と欲が出てしまうのは人間だけなのです。
だからこそ「足るを知る」事が大切なのです。突き詰めてみれば、「絶対に必要なもの」なんてそんなにあるわけではありません。今あるもので十分なケースも多いのです。欲に身を任せず自制する心が必要なのです。
「足るを知る」…何か欲が出てきたら、今一度この言葉の意味を噛み締めてみて下さい。
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