●生き方
先日の朝日新聞にノーベル物理学賞を受賞した益川さんの記事が載っていました。その中で、勉強に対する姿勢を問われた益川さんは「勉強という言葉には苦しみを強いる意味があって私は大嫌い。でも英語studyの語源には知る楽しみという意味がある。本来、知ることは楽しいこと。ぜひ楽しみ方を覚えてください。」と答えていました。
これはまさにその通り。学ぶ楽しさを知れば勉強は辛いものでなく、楽しいものなのです。元々、人には「知りたい」という知的欲求が必ずありますので、知るという喜びを得る事ができる勉強は、本来楽しいもののはずなのです。
又、母校の講演の中で在学生に「研究者になるのを迷いませんでしたか?僕はいろいろ興味があって迷っています」と問われた益川さんは、「重要なのは何をやるかではなく、その瞬間に大事と思うことに全力で取り組めるかということ」と励ましたそうです。
いやー、まさに真意ですね。瞬間瞬間を懸命に生きていれば後悔はありません。目指すべき目標は、道を進む中で変わる事もあります。でもその時点で修正をすればいいんです。大切なのはその瞬間瞬間を常に全力で生きる事です。
益川さんはこうも言います。「人生にはいろんなことがある。努力を惜しみなく傾注できる道を発見してください。そしてこの道は違うと思ったら、躊躇する必要はない。120%の努力を傾注してもなお楽しいなら、新しい道を進めばいい」と。
自分の進むべき道と言うのは、一生迷い続ける可能性があります。今の自分が向かっている方向が正しいと思っていても、次の瞬間には違う方向が正しいと思っているかもしれません。それは、考え方や出会い、思想、経験、ステージなどによって変わります。つまり、今の自分が思い描いている道がいつまでも正しいとは限らないのです。
もしかしたら死ぬまで答えは見つからないのかもしれません。いや、模索し続けるのが人生なのでしょう。それであるのならば、道(目標)と言うものは必ずしも固定する必要はないのです。もっといい道(目標)が見つかったら変えていけばいいのです。
さすがノーベル賞を受賞するような方は、「生き方」を知っています。僕も瞬間瞬間を懸命に生き、人生を楽しんでいきたいと思います。
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