●記憶力のために
なんでもドイツミュンスター大学の研究チームが、「摂取カロリーを制限すると記憶力が向上する」という研究結果を発表したらしいです。
健康な中高年50人ほどで実験したらしいですが、カロリーセーブしたグループはなんと20%もテストの点数が上昇したそうです。又ここでひとつ興味深いのは、認知症の予防に役立つという説のある不飽和脂肪酸の摂取を増やしたグループには何の変化も見られなかったという点です。
認知症=記憶の欠落が進む症状と思っていましたが、もしかしたら記憶の回路が別なのかもしれませんね。というか、多分記憶と言うものは「つながり」なんだと思います。何かに関連して何かを思い出すのではないでしょうか?そう例えば、うなぎの香ばしい匂いという記憶を辿ってあるうなぎ屋を思い出し、そしてそのうなぎ屋で食べた時のシチュエーションを思い出し、又その周辺の風景を思い出す…といったように、何かの記憶を辿って何かを思い出し、又その記憶を辿って何かを思い出すという、要は記憶の連鎖というものが本来の「記憶」なのではないかと。
なのでもしかしたら、認知症=記憶の連鎖を断ち切る症状なのかもしれません。今回の実験では単に言葉を覚えるテストをしたようですので、そこにはあまり記憶のつながりはありません。なので、単純に血糖値を調整するインスリンが効きやすくなった人ほど成績が伸びたようです。
これからの研究に期待したいですが、いずれにしてもカロリーセーブする事が脳の活性化につながる事は間違いないようです。やはりメタボじゃ体にも頭にもよくないって事ですね。最近さぼり気味のダイエットを頑張って続けたいと思います。
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