●俳優の才能
ホームページ作成において最も大事なものは「文章」です。しかしながら、お客様自身では文章で自分を表現できない事って多いんです。これはコンテンツなど重要な部分もそうですが、例えば日々の日記(ブログ)なんかにしてもそうです。箇条書きになってしまったり、切れ目の無い長い文章になってしまっうたり、主語が何回も出てきて、もしくは主語が無くて意味不明になってしまったり…。
弊社では管理契約を結んでいるお客様に対して無制限の更新サービスを行っていますので、こういった日記のリライティングなんていうのは毎日のように発生します。そんなリライトをする時にいつも感じるのは、ホームページ作成業者には俳優(女優)の才能も必要かなと…。
弊社がリライトを入れる場合、書き手の気持ちと自分自身とシンクロさせます。まずは自分が書き手自身になったように錯覚させるのです。初老の人、若い女性、中年男性…まずは年齢や性別をシンクロさせます。
次に意識をシンクロさせます。「この人ならこう考えるはずだ」というのを自分の中で確立していくのです。もちろん、そのためには毎月の接触によってその人の考え方自体をよく理解しておく必要があります。
要は観察眼があるかどうか、そしてそれを表現する能力があるかどうかって事なんですが、これは俳優(女優)の仕事と似てると思うんですよね。演技や文章に気持ちが乗るかどうかという事は、それが見ている人に伝わるかどうかという観点において非常に重要な問題です。
気持ちを乗せるためにはその人になりきって書くしかありません。そのためには思想や考え方を完全に理解しておく必要があるのです。弊社が毎月お打ち合わせでお客様の所にお邪魔するのには、そんな理由もあるのです。
<< 前の記事(経験と神経衰弱) | 次の記事(うっかり)>> |