●虚か実か
最近、息子の宿題を見ていて思うんですが、今(いや以前からか)の学校教育って詰め込み教育ですよね。学ばせるんじゃなくて、学習させているように思います。反復練習でとにかく記憶させる。知識そのものを詰め込ませようという感覚を強く受けます。
受験世代にはそういうものも必要かもしれません。でも小学校の低学年のうちだけでも、「知識」そのものより「知識を習得する過程や方法」を教えた方がいいんじゃないかと思います。結果それが「知識を得る喜び」を知る事につながり、学習意欲も湧いてくるのではないでしょうか?
要は、「魚」そのものを与えるんじゃなくて、「魚の釣り方」を教えた方がいいって事ですね。この魚釣りの話はビジネスの世界ではよく出てきますけど、ビジネスの世界でも「魚の釣り方」より「魚」そのものを手に入れようとしている人が多いように感じます。でもそういう人は、短期的な成長は出来ても長期的な成長が出来ません。
松下幸之助さんの言葉に「いくら知識をつけても、それを行使できなければ知識がないと同じ」というものがあります。まさにその通りでして、ただ知識を与えてもらうだけではなかなか身につきません。それこそ反復学習が必要でしょう。でも、自分で苦労して探し、得た知識というのは身につく確率が高くなります。
教育だけでなく何事もそうですが、「魚」そのものを安易に得ようとせずに「魚の釣り方」を得るようにしていきたいですね。
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