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2010年03月01日

●50にして

皇太子様が50歳の誕生日を迎え、記者会見をしていましたね。その中で孔子の論語にも触れられていました。「50にして天命を知る」という言葉に対して、「天命を知るという孔子の言葉は、自分がこの世に生まれた使命を知るという意味ですが、単に知るだけではなく、この世のために生かす、つまり人のために尽くすという意味を含んでいるように思います」と答えていました。

今まで天皇家の事にはあまり興味がありませんでしたが、この言葉を聞いて少し親近感が湧きました。天皇家の教育がどうなっているのか知りませんが、天皇陛下も50歳の時に孔子の言葉を引用して会見されたようですし、孔子の教えが浸透しているように感じます。


ちなみに天皇陛下が50歳になられた時の会見では、「夫子の道は忠恕のみ」と答えられたそうです。「恕(じょ)」というのは以前の記事でも触れていますが、論語の核をなす言葉だと思っています。要は「他人を思いやる心」ですね。では「忠恕(ちゅうじょ)」とは?

忠とは、簡単に言えば「真心」を表します。「誠心誠意」と言ってもいいかもしれませんね。つまり、「忠恕(ちゅうじょ)」とは「真心を尽くして、他人を思いやる心」という事になります。で、その行動がきっと「仁(じん)」にも繋がるのでしょう。

それが、象徴とは言えども国のリーダーには必要だと自覚されているんだと思います。そして、世の政治家や企業のリーダーたるものへのメッセージのようにも感じます。僕自身「30にして立ち」ましたが、「50にして天命を知る」事が出来るよう日々精進していきたいと思います。





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