●昔は…
最近の子どもは贅沢ですよね。食べ物にしても環境にしても、僕らが子供の頃とは大きく違います。でも、それは実は贅沢ではないんです。僕らから見れば「贅沢」ですけど、生まれた時からまわりがそういう環境なのですから、それは子どもにとってみれば「当たり前」なわけです。
人によって違いはありますが、親と子どもはだいたい20〜35歳ほどの年齢差があります。晩婚の今、もしかしたらもっと年齢差は大きいかもしれませんが、僕らが子どもの頃から少なくとも20年ほどの歳月が流れているわけです。昔と違って当たり前なんです。
だからこそ、自分たちが子どもの頃の価値観を今の子ども達に押し付けてはいけません。僕自身も「パパが子どもの頃は…」なんてよく言いますが、そんな20年前の事なんて昔話でしかありません。自分が子どもの頃がそうだったのはそういう環境だったからです。違う環境の今にそのまま当てはめてはいけません。
もちろん昔ながらの良い事もたくさんあります。そういう事はどんどん伝えるべきですが、昔の知識だけで今の子ども達に価値観を押し付けてはダメなんです。時代が違うんですから。僕らは子どもより20年遅れているのです。僕らの父母に至っては孫より40年遅れているのです。
子育てに正解はありません。昔良かったやり方でも、今そのやり方が通じるかどうかはわかりません。だからこそ、一人一人の子どもとしっかりと向き合い、真剣勝負する事が大切になります。
たまには子どもに教えてもらう事も必要ですね。
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